今回はスパギヤーの取り付けについてです。

スパギヤーには右側のようにスリッパーバッドを取り付けるようになったものと、左のように3ミリの穴が多数開いたものがあります。

 この穴は取り付け用のねじ穴として使われっている例もありますが、オンロードのダイレクトギヤーのタイプ、例えばF1などではスパギヤーにデフボールを組み込み、ボールデフとして使うためのもののなごりで、3ミリのデフボールを組み込んでボールデフにすることができます。

 これで簡単にボールデフが出来ると思いきや、T社のユニットの中央シャフト径はΦ5に段付きでΦ8になっており、本来1050ベアリングを組みを込めばいいと思っていたものが、1280ベアリングをスパギヤーの中央に穴加工して入れる必要となりました。

 デフボールの位置もT社とE社で異なり、E社は赤のラインの内側、T社は緑のラインの内、外の中央付近がデフワッシャの大きさとなり、E社は外側が、T社のものは内側の位置が使えませんでした。

そこで内径の同じステンレスワッシャに交換することにしたのですが、ワッシャの厚みが厚く、ギヤーボックスに入らない可能性が出てきたので、結局E社側のみ交換することにしました。

 デフボールが少し見えていますが、何とかボールデフの機能はしています。

寸法的には良さそうな雰囲気となり、可能性が少し見えてきましたが、まだまだ難題が山積みです。

疑問に思われているかもしれませんが、E社のユニットをそのまま使えない理由の一つにリア側をE社にするとスパギヤーの位置がもっと前よりになります。