年老いて。

子どもも無し。

年齢的に友人もほぼいない。

実家は遠く。

足腰が立たず月の半分はショートステイ。家に立ち入るのは訪問看護かヘルパーか。


自分も遅かれ早かれ往く道である。

迷惑をかけるとすると、遠い従兄弟たちのその子供達か。


そうそう簡単には死なせてもらえない世の中のシステムがありそうで。

上手い具合に、いいタイミングでぴんぴんころりと往ければいいけれど。

贅沢な悩みなのか。

氷河期世代は厚生年金の積立もまともにさせてもらえず。サボった訳でも頑張らなかった訳でもなくただタイミングが悪くてこうなってる。

贅沢したわけでも若い時期を謳歌したわけでも家族に囲まれて子どもの成長や笑顔を見た記憶もなく。


ずっと低空飛行しながらゴミ箱の横あたりに、かさりと着地した紙飛行機みたいな終わりかたになるんだろう。


せめて抗うなら。

足腰逞しく、どこまでも自力で進む筋肉を味方にしよう。

さて。

歩こう。