その子と接した先生から聞いた。

最近の話である。

確かにYくんは言葉を発しない。

学校で声を出そうと頑張ってみても、苦しそうに吐息を漏らすだけらしい。

でも、わたしはその日まで、Yくんはただ話したくないんだと思ってた。

話したくないと声が出ないのでは全然違う。


思い起こせば去年、Yくんはそれだけ過酷な一年を過ごしたようだ。それもその先生から聞いたこと。


そういうことって、共有されるべきじゃないんだろうか?

前の学校では、その子の支援に必要な情報は直接支援をして関わるわたしたちにも開示されていた。

確かに個人情報であり、マル秘の案件だとは思う。

ただ、もしそんな情報を知らずに支援をしたとしたら…

もしかしたら、知らずにYくんに話せと言ってしまうなど、間違った支援をすることだって有り得る。

そんなことをしたら、きっと彼は困るだろうし、怒るだろうし、彼にとって悪い影響しかないだろう。声を出したくても出せないのだから。


我が家の息子のように、こんなことで?と思う程度のことで心が傷つき、歩けなくなることがある。

身近にそういう体験をしているからこそ、余計にそう思う。


最近、Yくんと関わることが増えた。

実は、担任の先生に、もっと関わってもいいんですよ?と言われたから。

声が出ないから、用事があると服をつまんでくる。

余程のことがない限り、それも無いのだけれど。


彼の閉ざされた心を開く鍵はまだ見つからないが、時が流れ、時が解決してくれることを願う。