$いざぽんの冒険日記

レイクテカポは、ニュージーランドの中でも晴天率が高く空気が澄んだ場所と知られ、さらに周辺に大きな町がなく、夜が暗いためスターウォッチングにうってつけの場所であった。
ところが暗くなっても星空は見られなかった。昼間はあんなに晴れていたのに、夜になると雲が広がりポツリポツリと雨が降ってきたのだ。
しまいにはロッジの中にいてもザーと音が聞こえ、翌日行く予定のマウントクック観光にも期待がもてなくなってきていた。
せっかくきれいな星空を見るのを楽しみにしていたけど残念だ。
ニュージーランドのネット環境は、だいたいどこの宿でも自分のノートパソコンを持ち込めば無線ランを使用するためのパスワードを発行してくれる。
『ランギタタラフト』のロッジでは、50メガバイト使えて5NZドル(ダウンロードとかするとすぐ使え無くなるが、メールの送受信だけなら結構もつ)。
ここレイクテカポの『テイラー・メイド・テカポ・バックパッカー』では、メガ数に関係なく、時間単位で無線ランを使用できるとのことだった。ちなみに1時間5NZドルと1日10NZドルが選べた。
僕は、24時間使い放題にしてメールの確認やブログの更新などに使用した。ニュージーでは、夜の9時頃にやっと暗くなるので、日本の感覚でいたら、あっという間に夜中になる。
寝る前にトイレに行こうと思い、トイレのある別棟に向かうため庭に出た。
雨はすっかり止んでいた。
空を見上げると思わず息を飲むような光景だった。
満点の星がキラキラと輝き、無数の星たちが辺りいっぱいにひろがり、今にも降ってきそうなくらい僕のまわりを覆いつくしていた。日本ではなかなかお目にかかれない光景だった。

翌日の朝も、雲一つない真っ青の空がひろがっていた。
レイクテカポの湖の色が一番美しく見えるチャンスだと思い、湖に向かった。雪化粧をしたサザンアルプスの山々も真っ青な空の色にマッチしてとても綺麗だ。カメラのアングルを変えながら何度も写真を撮った。

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そしてここレイクテカポから100キロ離れた場所にある。ニュージーランド最高峰、アオラキ・マウントクックに向け車を走らせた。
マウントクックは(標高3,754m)でかつては標高が3,764mあったが、1991年に山頂が崩落し10mほど低くなったらしい。
まっすぐな道のまわりは大草原がひろがりその向こう側には、ダイナミックな山並みが続いていた。凄く広大な土地をビール片手に制限速度も守らず、自由に走り回った。ここには信号なんて一切なく、ブレーキなんて踏むことなんかないんじゃないかと思っていたら。
先に走っていた車が止まっていた。
事故かなと一瞬思ったがそうじゃない。
なんと羊の集団移動中であった。初めての光景に思わずカメラのシャッターを切った。
たかだか羊が道路を横断するだけなのに、なんか胸が弾むような嬉しい気分になったのだ。

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引き続き車をかっ飛ばす。真っ直ぐな道をひたすら飛ばす。ジェットコースターに乗った気分で長い長い坂を登りあがり、下りに差し掛かろうとした時、白みがかった明るいブルーの湖が徐々に目の前にひろがってきた。プカキ湖だ。レイクプカキはマウントクックのタズマン川から流れ込んだテカポにも負けないくらいきれいな湖だ。
その湖からはマウントクックの勇姿もお目にかかれた。


湖沿いの一本道を更に走るとマウントクックも徐々に迫力を増してくる。湖を過ぎ、そこから15分も走ればアオラキ・マウントクック国立公園に到着だ。
山歩き前に皆、拠点となるビジターセンターに寄っていくことになる。
ここではハイキングコースの情報や周辺の自然や歴史に関する展示物も多いのだ。
ビジターセンターの駐車場からの山の景色は最高だった。近くで見る世界最高峰の山はまさにそびえ立つという表現がぴったりだ。
マウントックック国立公園では山歩きのコースがいくつかあるが、さほど難しいコースはなく、長くても往復4時間くらいのコースだ。
その一番人気のフッカー・バレー・トラックは、吊り橋を二か所わたるのだが、強風の影響でクローズになっていた。
僕は去年行ったことがあるコースだったので、行ったことのない違うもっと簡単なルートを探索してみた。そこは往復40分のタスマン湖っていう、氷河の湖を山の上から眺めることができるコースだった。

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やはりニュージーランドの自然は心が癒されていいなぁと思った。

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