
ニュージーランド(北島)の観光ルート
オークランド滞在3日目の朝、せかたびさんに手配してもらった、レンタカー(プレーリー)にバックパックを積み込み、お世話になったサーフィンスノーバックパッカーの宿を出発した。

???レンタカーの脇に怪しい黒い影が……。

なんと、ダッチョウだった!!
オークランドを出発して約3時間で、最初の目的地「ワイトモ」に到着した。
この周辺にはいくつもの洞窟が点在していて、この村では洞窟の中で星のように輝く、土ボタル(グローワーム)の鑑賞ツアーが盛んに行われていた。
オーソドックスなツアーでは、洞窟内に流れる小川をボートに乗って土ボタルを鑑賞するのだが、ニュージーランド人の発想の面白いところは、せっかく洞窟に入って土ボタルを見に行くのだから、より冒険心をくすぐるようなコースを用意しよう……。みたいな考え方のようだ。
コースは体力や値段によって違いがあり、ウエットスーツを着て洞窟内の小川をタイヤのチューブに乗って土ボタルを鑑賞する(ブラックウォーターラフティング)ツアーや、ロープを使ってより洞窟探検気分を味わうケービングツアーなどが選択できた。
オラは、オークランドのスノーインバックパッカーのスタッフに勧められた、冒険要素の強い、ケービングツアーに参加することに決めた。

ケービングとは、専用装備をつけて挑む、洞くつ探検のこと

今回参加したワイトモアドベンチャーのパンフ

ツアーの種類は5種類
オークランドで予約した、ワイトモアドベンチャーの事務所に着くと、そこから専用バスで羊のたわむれる広い牧場に連れてこられた。そこで、ウエットスーツ、ヘルメット、ヘッドランプにクライミング用のハーネスを装着し、いよいよケービング(洞窟探検)の始まりだ。

カメラはツアーには持っていけないので、残念ながらケービングの写真はここまで
牧場の坂を利用して、まずは懸垂下降の練習だ。
オラ以外にはカナダ人のカップルとそのお父さんがこのツアーに参加していた。あとガイドは二名のようだ。
ひととおりみんながロープの使い方をマスターしたあと、いよいよ洞窟に突入だ。
狭い入口を入り、しばらく進むとインストラクターがストップをかけた。どうやらここから一人ずつロープを使い下るようである。
先に行ったカップルの女性のキャーという声がこだまする。オラが「何メーターあるの?」と質問すると、インストラクターが、「20メーターだ!」と答えた。ケ-ビングは先が見えないぶんスリルがましてドキドキする。
更に奥に進むと、滝のある崖をロープで吊るされ、手はフリーの状態で上から降ろされる。
ヘッドライトを消せと言われ、いわれるままにしていると、いきなりカウントダウンが始まった。
「スリー・ツー・ワン!!」
ヒュー
「ギャー!!」
……ドボン。
真っ暗闇でなにもわからなかったが、滝の流れと共に滝つぼに落とされたようである。
そしてしばらく狭い道をはいつくばって行くと、学校の教室くらいの広い場所に出た。
インストラクターにライトを消すように言われ、全員のヘッドライトが消えた瞬間、目の前には幻想的な世界が現れた。
そこには無数の青白い光が、天井いっぱいにキラキラと輝いていた。
グローワームは、直接見ると小さなミミズのようで気持ち悪いが、まわりに透明の液体のようなものをいくつも垂らしているので、シャンデリアのように光り輝き、暗闇の中でとてもきれいに見えたのだった。
ワイトモケーブアドベンチャーは想像以上に楽しく、旅中に時間があればまたやってみたいアクティビティーだった。