バンコクで見つけた機能性食品原料 | 薬事法+素材力=商品力のある健康食品OEMコンサルティングメーカー

バンコクで見つけた機能性食品原料

石関です。

 

少し時間が経ってしまいましたが、先月バンコクで開催されていた食品原料の展示会、「FI Ingredient」のレポートをお届けします。

 

FI Ingredientは世界各地で毎年開催されていて、近年ではジャカルタや上海で開催されたものに行ったことがありますが、バンコクは初です。バンコクでは近年毎年9月頃に開催されていますね。

 

さて、食品原料というだけあって、健康食品(機能性食品)だけでなく、甘味料や色素、香料など食品用途に使われるものも多いですが、開催国のブースが多いのも特徴。バンコク開催ということで、今回は南国フルーツ系素材がないかと思い、乗り込みました。

 

3日開催のうち、初日でほぼ見回ってしまいましたが、中でも気になったものを取り挙げてみます。

 

まずは、パッションフルーツパウダー。

日本ではなかなか確保が難しいですが、タイには沢山あります。

甘酢っぽいイメージですが、さほど甘みは強くなかったです。

これは、菓子用途等一般食品向けの方が需要がありそうですが、味を調整する目的でスーパーフードとのブレンドに良いかもしれません。

 

 

次に、色で眼を引いたのは、日本でも露出が増えてきたバタフライピーエキスパウダーです。天然由来の色は、アントシアニンからきているようです。

 

 

日本では、バタフライピーの茶葉をティーバックにして商品化されているのが目立ちます。エキス末は、まだまだこれからといったところですね。

色は強烈ですが、味は無味です。。

タイでは、若い女性がアンチエイジング目的でバタフライピーのハーブティーを飲むのが習慣となっているようです。

 

次に、目に留まったのは珍しいプロテイン原料です。

 

 

 

植物プロテインは、アメリカではメインストリームになりつつありますが、日本でも大豆だけでなく、えんどう豆や玄米プロテインを使った商品が徐々に増えてきている気がします。

発芽玄米プロテインも今年3月に開催されたFOODEXで紹介されていましたが、写真右側の「パープルライス プロテイン」は紫米由来のプロテインで、まだ日本市場では見かけませんね。

アントシアニン等ポリフェノールや食物繊維が他のライス由来プロテインと比べて多いのが売りです。

 

これらは面白いのですが、デメリットは一般生菌の規格値が高いこと。健康食品用としては扱いづらく、殺菌が必要になると思います。特にパープルライスプロテインはオーガニックなので、より扱いが難しいです。

 

タイ企業中心に紹介してきましたが、日本勢もがんばっていました。

日本パビリオンならぬ、日本ブースコーナーがありました。

 

 

 

 

展示企業だけでなく、日本からの視察組もちらほら。

ちなみに、次回のFI Ingredientは、11月下旬のドイツ。

ドイツは、オーガニック、エコ先進国なので、一度行ってみたいところですが、どうせなら世界最大のオーガニック系展示会である2月のBio Fachに照準を合わせたいと思います。

ドイツに行くなら、展示会だけでなく、商談のアポをとらなきゃいかんですね。

 

行けた暁には、またレポートしたいと思います!