続きです
「実は先週の研修の修了式で教えていた子から告白されたって言ったと思うけど…」
やっぱりそれが関係してるのねと思ったのも束の間、
「実は3人から同時に告白されたんだよね。しかもみんな彼女がいても諦めないって言うんだよー」
なんとさっきの告白された話にこんな裏があったなんて!
しかも先ほどまでの涙を流しながら処分がどうのこうのという話し方から一変し
Mさんはデレっとした様子で話している、、、
「こんなこと初めてでどうしたらいいか分からなくって、この1週間いろいろ本当に考えたんだけど、、、別れることに決めたんだ」
いろいろ考えた結果がそれか…とぐんっと自分の気持ちが冷めきったのを感じた。
この時点で「じゃあさよなら」としても良かったのだが、あまりの彼の能天気な感じを見ているともっと話を聞き出せそうだし、聞き出さないと気が済まないと思ってしまった。
家の前に着いてからしばらく話していたが、長くなりそうだったので駅前に戻ってファミレスにでも入ろうと提案した。
こんな状況なのにMさんはでかめの葡萄パフェを注文した。
私は「なんだこいつ」と思いながらも彼のウキウキした気持ちをそのままにしないと話を聞き出せないかなと思い、お茶を飲みながらじっくり話を聞くことになった。