ステーキ屋さんから数週間。

いつも通りに日々を過ごしながら連絡をしてるある日、昼頃に近くの森林公園にピクニックに行くことになりました。

久しぶりにバイトで貯めて買った、埃をかぶっていたデジタル一眼レフを持って遊びに行った。

いつものよーに
彼女の家の近くだという目印の場所に。

なんだか何時もより気合いが入ったおしゃれな格好だったなぁ。(どちらかというとボーイッシュな服が多かった女性でしたが、その日は少し違ったと思います)

公園内を散歩して、笑い合って隣にいるのが普通になってきていた感じもします。

カメラで景色を撮ったり、2人で写ってみたり。
(近い距離にとても緊張しましたが…💦)

お昼は公園内のレストランで食べてからも、ふらふらするだけの時間があっという間に過ぎていきました。

そして帰る時になんとなく帰りたくない気分で駐車場で2人でぼーっとしてました。

少し喋った後、1日話し通しだったのもあり。
しばらくお互いに何も言わない時間が続いた時に

「君は今、好きな人とかいるの?」

と聞かれました。

「どーなんだろな…」

私は専門学校の際、女性関係のトラブルが大きな要因となり。それと学校の板挟みの中で潰れて精神の課に入院していたので…恋愛に対してしっかり考えるのが怖くてしょうがなかった時でした。

「よくわからないかな…今はまだ怖いし」

彼女はそれでも嫌な顔はせず、でも少し寂しそうに「そうなんだね…」と言いました。


彼女には以前のトラブルもある程度はお話していました。


その後の帰り道はなんだか何時もより車内は静かでした。



なんだか重い空気の中送り届けて、私も帰宅して今日はありがとう。とメールを送って数分した時でした。

なんの前振りもなくで、珍しく彼女からの電話がありました。(いつもは電話していい?など聞かれるのが普通でした)


「もしもし。どうしたの?」

と、私が尋ねると。


「うん、なんか…」

「嫌かもしれないけど、私は君が好きだよ」




私は正直なんて答えたらいいかわからなかったです。いや、本当は答えは決まっていたんですが…

また裏切られたらとか。
本当に大丈夫なのだろうかとか。

嫌な思い出ばかりで考えがいっぱいになって、それでも。とても、とても嬉しかったんです。


「ちょっと考えてもいいかな」

「少し経ったらこっちからかけるね」

と言って一旦電話を切らせていただいて、一人でしばらく考えてみました。



でも答えは一つでしたから。

30分もしないうちにこちらから電話をかけ直しました。

私も、メールはせずにかけてみました。


「僕も好きですよ。凛さん」







また明日書きますね。