スターダンサーズバレエ団のシンデレラは、観た事がなく、3月末に観たのが初見です。
3月末に観た公演では、先ず、演出にかなり驚きました。
こんな事を言っては申し訳ないのですが、演出に、受け入れ難い点が多々あり、
その中で、都さんだけがどんなに素晴らしく踊られても、心底は楽しめなかったのです。
舞台が雑に感じたり、継母と姉の意地悪がやり過ぎではと思えてしまって。
例えば第1幕で、義姉と継母に、シンデレラが着ているドレスを、
身ぐるみ剥がされるように破られた後、暖炉で焼かれるとか…(_ _)
シンデレラという演目は、色々な発表会でも様々な演出があって楽しいものですが、
終演後、寂しく悲しい想いがしてしまって、暫く、気持ちが沈んでしまっていました。
翌週、再度観劇をするのが、辛いかも…とさえ思ってしまいました。
そんな想いで迎えた翌週。
1週間経って気持ちも落ち着き、既に知っている演出に驚く必要がなかったので、
余計な気持ちを排除し、都さんの踊りに集中する事が出来ました。
一番の違いは生オケが入っていた舞台という事で、臨場感も全く違い、
都さんの素晴らしい踊りと音楽性、キラキラした気持ちが身体中から滲み出ていました。
都さんのパの一つ一つに、
なぜあんなに全く揺るがず完璧に踊れるのだろう?という感動で心を震わされます。
都さんの凄さがこうして自分に響いて来ると、いつも目がうるんで来てしまうのですが、
潤むと急に視界が狭まる為、その涙を必死で止めようとする自分との戦いになってしまいます(笑)。
これだけ質の高い踊りを今、日本で都さんが見せて下さるという事は、
都さんの中に、それだけ強い意志があるのだろうと感じてしまいます。
出来るだけ多く自分の目で観て、心に残しておきたいと思わせられるだけのものがあるのです。
以前、都さんが、Kのコッペリアに出演された際、イタリアンフェッテの場面で連続高速シェネをされていたので、
今回、数は少なくも、見せて下さり、驚きました。また涙が出そうに…(嬉)。
重力がないかの様に、いとも簡単に、笑顔で美しく回られる姿に、本当に感激しました。
こんなに完璧なイタリアンフェッテを目にする事が出来るとは…驚きとともに本当に嬉しかったです。
演出は、どうしても、正統派とは言えないものに思えてしまったので、
これは「子ども達に贈る」ものになり得るのかなと疑問に思いましたが、
実は、イマドキの子ども達には合っているのかなぁ… (???)
また、舞踏会の場面等でも、そんなに大人数が出演している訳でもないのに、主役が目立たない配置であったり、
細かい事ですが、セットと床の間に隙間があって、セット裏で準備しているダンサーの足が見えてしまうので、
何となく物語に入り込めないような、雑多な印象その他…
いつも良く観ているKの舞台や来日バレエ団の舞台では有り得ない部分が気になってしまい、残念に思ってしまっていました。
ですが、それを払拭してしまうほど、都さんのPDD及びソロの場面というのは、
単に美しいだけでなく、卓越した技術も見せて下さり、
ただ純粋に、「踊る」って、「表現する」って、こういう事なんだな…という事にあらためて気付かされ、
今回は、観に来られて良かった…と、清々しい気持ちにもなりました。
次の都さんの公演は、BRBの真夏の夜の夢、タイターニアです。
真夏の夜の夢は、つい、3月にKで観たばかり…。
それを都さんがどう表現されるのか、本当に楽しみです。
