原因が明らかで明確に損害保険の対象となるケースでは、日ごろお付き合いがある頼みやすい業者に修理を依頼すると修理円滑に進みやすい。一方で、損害理由が不確な場合や、施工不良が少しでも疑われるケースでは、逆に直接保険査定に施工業者が当事者として関わったほうが、因果関係の調査が進めやすい

 当事者同士で利害相反があるゆえ、いずれもが真剣に対処せざるを得ない状況。事実がどうであるかよりも、どこに起因し、その責をおうのが妥当か。それを明らかにしやすくなるからだ

 「支柱が傾いた」それは基礎がしっかりしていなかったり地盤が軟弱である可能性がある。適切な施工がなされていれば、明確な理由なしに傾くことはない。その傾きが周辺に作用し、時間をかけて損傷や疲労を誘発してくこともある

 重要なのは小さな変化だからとって放置しないこと。軽微であっても目に見える事象は大きなヒントとなる。時間を積み重ねて因果関係がわからぬ悪さを引き起こさぬようにすることも、管理を行うものの心得だろう