カナダ、バンクーバーで行われている脳を活性化する試み「脳の運動教室」が楽しく継続されています。

その中で10分ほどお時間を頂き、その週のカナダのCovid19の様子をご紹介しています。

 

「脳の運動教室」は日本外務省による「海外在留邦人・日系人の生活・ビジネス基盤強化事業」 活用し、 West Coast Healthy Memory Society(WCHMS)   が企画・運営します。WCHMSはカナダ、バンクーバーにおいて脳の前頭葉を刺激して、記憶力や集中力をUpしながら楽しく体操、脳トレをオンラインで行っているNPOです。

 

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今週もお疲れさまでした。私のコーナーで、今週のCovid 19 の振り返りとワクチンパスポートについてお話しさせて頂きましたが、とても良い討論ができたと思います。

今日はその中より2つご紹介したいと思います。

先ずは一つ目です。8月31日ありました保健省から発表されましたモデリングにあったスライドをご紹介しました。こちらはBC州の疾病コントロールセンターからですが、以下は2つとも同じ地図です。

右側のBC州の地図がCovid19 の新ケースが多い地域を示しており、色が濃くなるほど感染率が高くなっています。そして左側の地図がワクチンを打っている率を表しており、色が濃くなるほどワクチン接種率が高いことがわかります。

さて、この2つをジーと見比べて頂くと何が見えてくるでしょうか?

明らかにワクチンを打ったところは地域は感染が少ないですね。逆に感染率が高いところのワクチン接種率は低いです。つまり、やはりワクチンとコロナウィルス対策は関係性が高いことがここからも言えると思います。

 

2つ目の話題はワクチンパスポートについてです。カナダの州ごとにワクチンパスポートを導入する、しないと今多くの議論がなされています。現在では4州が公共の場やレストランでワクチン接種の証明を見せることを導入予定です。

その一方で言われていることがワクチンを打たないことを選んだ方の主張です。私はその方たちがレストランや公共の施設に入れないという事で自由が奪われると主張していると思っていましたが、違う見方もあるようです。例えば若者はどこかに行く毎にIDと接種証明書を出すことで全ての行動が把握されることが嫌なのである、という視点です。自分たちの行動が監視される、と考えるわけです。なるほど、ととても納得しました。現代の社会は情報化時代だからこそ、全てがみられているという事にもっと敏感になるべきなのかもしれません。

色々な議論はありますが、社会が社会として形成されるためにはその社会で生活する人には一定の規範(社会のルール)が課されるのは普通の事です。但しその規範が人により取り方が違うのということが、この話をとても複雑にしています。もし子供が当たり前のように義務教育を受けるように、ワクチンを受けることが当たり前になれば良いのでしょうが、、、、それが当たり前ではないという視点で議論することは大事な事ですね。正しい答えはありませんが、どちらの意見にも耳を傾けていきたいと思います。