有料老人ホームで働いている恭子です。
この間、およそ10年ぶりぐらいに友人から連絡が来ました。
看護学校の友達です。
この友人は職場の医師と結婚しました。
このあたりから友人の様子がおかしくなり、あまりか関わりを持たなくなっていました。
そもそも話が合わなくなってきたのです。
その友人は、結婚した途端、お金の心配がなくなり、値段を気にせず生活をするようになったせいか、遊びから買い物から値段を気にしない行動を取り始めたため、恭子との行動や会話が噛み合わないのです。
恭子は毎日バリバリの夜勤をしながら看護師をしていて、友人は旦那からお金をもらいながら自由に遊んでおいでと言われているとわざわざ話してくれる。
もう、世界が違う人となってしまったようです。
さて、ものすごい久しぶりに友人から連絡が来て、宗教にでも誘われるのかと思ってしまうほどでしたが、内容はシンプルでした。
ずっと専業主婦をしていること。
世田谷区の高級住宅地に引っ越したこと。
もう看護学校の友達とは誰とも連絡を取っていなかったこと。
そうでしょうね。予想できました。
なんか、前とあまり変わっていなくて、良かった?ような。
じわじわと、今で言う“マウント”とってくる友人の行動に、以前の恭子はイライラしていました。
が、今は違うのです。イライラしません。
だって、恭子は毎日忙しいけど、面白いことも多いんです。だから、友人の存在があまりにも小さくて。
友人なりに何か学ぶものも多い人生かとは思うけど、面白みはないかも。
恭子は面白くなければだめなんです。忙しくても、辛くても、面白くなきゃ。
恭子が働いている有料老人ホームは、毎月誰かが辞めて、誰かが移動してきてなどなど、慌ただしいけど、今現在の世の中の介護問題をわかりやすーく表しているような職場だし。
なんだかんだ文句言いながら、ちょっとおもしろかったりもします。
だから、恭子は恭子で今日も生きていきます