ICUでの24時間がまるで数日間

 

私の場合、ICUで過ごすのは手術後から翌日の昼頃まで。

約24時間弱。

 

今回、ICUでの時間の進み方がとても変なのです。

人生でこれほど長い時間の感覚を抱いたことはなかったと思う。

1分が1時間以上に感じるのですから、いい加減、飽きてきます。

 

現実との乖離が過ぎる。

 

ずっと目を瞑って少しウトウトして、どれほど眠れたろうと時計を見てみる。

まぁ短く見積もったとしても30分は経ったよね?と、時計を見て驚愕。

まさか!ほとんど進んでいない針の位置。

ウンザリ。

これには先が思いやられる。

ボーッとしながらも何時に何があったか嫌でも覚えてしまう。

 

 

 

  鎮痛剤で出現した「幻覚」

 

 

痛みはどうか?と看護師さんが聞いてくださる。

「10段階でどれくらい?」

「7かな?」

勿論痛い。

痛いのだろうが、わけわからな過ぎて…う〜んと考えていた。

「ソセゴンを入れましょう」と看護師さんが言ってくれた。

有難い。

第一選択なのかな?

癌の痛みや術後に主に使う強力鎮痛効果が期待されるソセゴン。

実は、昔一回だけ筋肉注射した記憶がある。

あまり良い印象がなく、薄気味悪い感じの記憶があったことを覚えてる。

 

でも、今回は静脈注射でゆっくり落とすのだから違うはず。

ソセゴンを使うことになった。

 

少し経過して、幻覚出現。

やっぱり来たか…ガーン

痛みがどうのとかより、幻覚の気持ち悪さが先立つ。

 

ずっと響き渡る靴音。

コツコツだったりザッザッだったり、人の歩く音がする。

辺りを見回すが、誰もいない。

意識して目をしっかり開けて見ても、何もない。

 

まるで軍隊の行列歩きの様な音が響く。

かと思えば、今度は音もなくスッーと現れる黒い人。

スラリと伸びた身長の男性…?

現実感のない存在。(千と千尋の神隠しのカオナシみたい)

何も言わず去っていく。これの繰り返し。

痛みの段階は変わっていないと思う。

ただ薄気味悪さと、異常な口の渇きだけが私に残った。

 

 

痛みの段階は「7からどれくらい下がりましたか?」との質問に本気で悩んだ。たぶん変わってない気もしなくない。

でも少し違うのかもしれない。一応

「6」と答えさせていただいた。

看護記録上必要かもしれないが…。

 

 

ソセゴンの副作用には色々ある。吐き気とか頻脈とか…

幻覚もあるが、多幸感もある。

同じ副作用なら

あ〜多幸感にしてほしかったな。

もちろん、二度と使いませんがね。

 

 

 

  鎮静剤で経験した「睡眠」?「覚醒」?

 

次に「眠れる薬を投与しましょう」と、看護師さんより提案あり。

使用する薬は「アタラックスP」とのこと。

 

ソセゴンとよく一緒に使われる相棒みたいなもの。

気分をリラックスさせて眠気が期待できる。

アタP(略してこう呼ぶことが多い)を滴下して間もなく、

少し変な感覚が出てきました。

どちらかと言えば…こちらも私には合うとは言えないな(泣)

 

眠れたのだろうか?が、分からないのです。

というのも、ほとんど覚えているのですから。

それを眠れたというだろうか?

 

じゃ、起きている?目が覚めているのだろうか?

 

時間の進みが遅いこともわかっている。

時計の針の動きを、1分ずつ確認までしている、私。

途中、寝入った気もした。

でも、いびきをかいている自分が自分を感じている。

あ~、いびきしているんだ私。

じゃ、寝ているってこと?

不思議すぎて分からない…

 

まるで終始強制的に眠らされている感覚だ。

寝ている自分を天井から見ている感覚…?

あれが寝ていると表現するのだろうか?

いや。眠ってない(今でも思う)

 

看護師さんに聞かれて、その不思議さを説明したが…

う~ん、伝わったかなぁ?

 

この現象を自己分析してみた。

「現実の世界から乖離した狭間(スポット)での出来事」だったのでは?

これが、自分なりの結論だ(笑)

 

 

 

次回は、雁字搦め(がんじがらめ)からの脱出法です(笑)