私が働いているのはガン病棟ですが、時々オーバーフローで(ガン疾患ではない)他の患者さんを受け持つこともあります。
 
今回受け持った患者さんの一人はTraumaの患者さん、Rさんニコでした。
 
Rさんは、アルコール乱用・中毒を患っていましたが、ある日自分のバイクの側に倒れていて意識不明状態だったところを家族が見つけたのです。
すぐに病院に運ばれて気管挿入など処置が行われましたが、意識不明状態は戻りませんでした。
 
彼のドクターは、
Rさんは、もしかしたらこのまま意識が戻らないかもしれません。
戻ったとしても、おそらく植物人間状態になる確率が高いでしょう。
と告げました。
 
彼の家族はRさんをホスピス・ケアとして、そのまま彼の最後を看取る覚悟を決めたのです。
 
 
ところが、その翌朝のこと。
 
意識不明のRさんがいきなり目を覚ましたかと思うと、身体をばたつかせて側にいる家族に向かって元気に話し始めたのですポーン
 
家族も病院のスタッフも、Rさんが目を覚ましたことには喜びました。
しかしRさんはかなり錯乱状態で、自分についている胃ろうを引っ張ろうとしたりととにかく暴れ始めましたガーン
 
しかもRさんに何か話しても、彼からは的外れな返事しか返ってきません汗
 
実はRさんは事故の後に行ったCTで、かなりの脳出血が見つかっていたのです。
そのためRさんには、典型的な外傷性脳損傷TBI :Traumatic Brain injury) の症状がみられました。
 
こちらの言うことは少しは理解しているようでしたが、、、とにかく自分が思っている言葉が口から出てこないようでした(Expressive aphasia)。
 
Rさんの興奮状態は続き、自分についている管をむやみに引っ張ろうとして危ないので、直ちにドクターから拘束Restraints)のオーダーをもらい、このようなソフトな手首の拘束下矢印を装着させてもらうことになりました。
 
 
おそらくアメリカの他の病院でもそうだと思いますが、このようなRestraintsを患者さんにやむなく(as a last resort)つける場合には、最低時間ごとに拘束を解いて、(拘束による)皮膚の損傷を確認したり、手首を回したりして身体の硬直を防ぐ必要があります。
 
 
Rさんはかなりの興奮状態だったので、拘束だけでは危ないと判断し、同時に彼のベッドサイドにシッターさん(CNA)も付き添うことになったので、常に拘束を解いてあげることができました。
 
 
Restraints(拘束)と聞いて、思い出すことがあります。
 
 
実は年前に私の父が脳卒中で実家近くの市民病院へ入院となったのですが、肺炎が悪化してしまって呼吸困難になったため、気管切開が必要になりました。
 
当時、やはり父が気管切開のチューブをひっぱらないように、とRさん同様、やはり手首にリスト拘束を装着されることになったのです。
 
私は当時、一か月の仕事の休みを取って日本へ帰り、父の病院へ毎日通っていました。
そこの看護師さんは、私が日中ベッドサイドにいる間は拘束をしないでくれました。
 
 
ところが市民病院では夜間の訪問は午後の時まで、と決まっていたので、それ以後は父の側にいてあげることができませんでした汗
 
 
私が病室を去るとき、夜勤の看護師さんが父の手首に拘束をかけましたが、その時に
夜は、通常看護師は2人しかいないんですよ。
と話してくれたのを聞き、私は愕然としてしまいました、、、ガーン
 
その病院は20数人の患者さんがいる病棟にかかわらず、です。
しかも気管切開の父一人のケアだけでも、ストマケア吸引などでかなり時間がかかるのです。
 
そんな状態では、とてもじゃないけど父の拘束を最低でも2時間ごとに解いてほしい、とは言えませんでした汗
既に一人の看護師さんが10何人もの患者さんを抱えている中、もしこれで急患なんかが来れば、絶対無理です。
というか、これは果たして本当に患者さんにとっては安全なことなのかはてなマークと、かなり疑問に感じました。
もちろんこれは、私が経験した当時の市民病院に関して、ということです。
他の病院は、これほどひどい環境ではないと思います(と願いますビックリマーク
 
 
そのため父が拘束されている間は、思うように身体を動かせない父の状態が心配でしょうがありませんでした。
(手首を縛られていたら、もちろん身体全体も動かすことができません汗
 
案の定、父は退院後、すっかり筋肉が落ちて足腰も更に弱くなってしまい、もう自分で立つ力も残っていませんでした。
 
 
そんな経験があるので、拘束をされている患者さんはやはり頻繁にアセスメントする必要があるんです。
 
 
 
話が少し逸れてしまいましたが、TBIRさん、それから何とか介助で口からモノを食べることができるようになり、胃ろうは取り外されることになりましたグッド!
(Rさんが引っ張らないように、少しでも管は失くした方が賢明ですビックリマーク
 
しかし人が側にいないと、騒いでベッドから転倒しかねないしで、相変わらずシッターさんが側についている状態でした。
 
しかも排泄も自分の意思ではできない状態でした。
これもやはりTBIのせいです。
 
 
どんな状態であれ、Rさんが命を助かったことは家族にとっては喜ぶべきことだと思うのですが、、、
それと同時に彼の家族には、Rさんをケアするにおいて、これから大変な試練も待ち受けているのも事実なんです。
 
また将来、ブログでお話できたらと思いますが、私の知り合いのお子さんも交通事故が原因でTBIになりました。
側でずっと面倒を見る家族の葛藤を観てきたので、やはり何とも言えない気持ちになります。
 
 
もちろん、彼の状態が将来良い方向に向かってくれれば一番良いのですがビックリマーク
 
本当にそうなってくれることを祈りますお願いお願い
 
キラキラキラキラ
 
 
その朝、とてもユニークな日の出を観ました。
太陽が真っ赤に染まっていたので、思わず写真をパチリキラキラ
 
ところで忙しかったシフトが終わった日に、たま~に食べたくなるのがマクドナルドハッシュ・ブラウンラッテ爆笑
 
マクドナルドのコーヒーは結構美味しいと思います。
ラッテもなかなか美味しいですよ音譜
(個人的にはスターバックスよりも気に入っています。コーヒーが苦く感じないのでチョキしかもこれでドルびっくり
 
この時のドライブスルーのお兄さんはおそらく息子と同じ歳くらいの子でしたが、非常に感じが良くてとっても好感が持てましたニコ
 
 
ラッテもハッシュブラウンも熱々で、とっても美味しかった~~音譜音譜
 
ところでRedditのスレッドに、ちょっと私みたいな人を見つけました下矢印
12時間の夜勤だからきっと医療関係でしょうね。
しかしこの人(男性だと思いますが)ハッシュブラウンを個もオーダーし(私は個で十分ですあせる)、その上ソーセージ・ブリットーやマック・グリドルまでオーダーしていますびっくり
、、、と先程は書いていましたが、訂正です。
このお方はハッシュブラウンを一個オーダーしたけど、もう一個おまけで貰ったことを喜んでいたのです。
仕事明けでブログを書いていたので、ろくにタイトルを読まずに勝手な感想を書いていました。あれ?と思われた方、すみませんあせる
 
もしかしたら、夜勤明けでよっぽどお腹が空いていたのかもしれませんねビックリマーク
すごい食欲ですゲラゲラ


でも熱々のハッシュブラウンを頬張ったりと、こんな小さなことでも何気にハッピーに感じたりしますニコニコ