先週も無事にシフトが終わりましたキラキラニコ

 

受け持った患者さんの一人であるPさんは、食道がんの手術を受けました。

食道がんの手術は、かなり大がかりな手術の一つです。

 

手術後は首とお腹に切開の傷跡が残りますが、その他にも首にJP drain (ドレインチューブ)、そしてChest tubes胸腔チューブ:胸壁を切開し、文字通り胸腔に挿入されているチューブのことです)が両脇(2つ)に挿入されますあせる

そして栄養を補給するためのJ tube腸瘻チューブ)もつけられます。

 

術後はそのChest tubesのために、心臓のモニター (Telemetry) をつけられて24時間ずっと不整脈などの心臓疾患が起きないかチェックします。

そしてもちろん術後は、痛み止めのEpidural (硬膜外麻酔) が挿入されて、さらに尿道のカテーテル もつけられます。

しかし尿道のカテーテルは感染予防のために、手術後翌日または翌々日などに取り除くことが多いです。

 

 

実はこのPさん、手術翌日に起き上がろうとした際に誤ってご自分のChest tubeの一つを踏んづけてしまい、それでチューブ自体が強く引っ張られて抜けてしまったのだそうですガーン

 

このようにチューブがたくさんある患者さんが起き上がるときは、こちらも最新の注意を払わなければなりません。


通常はそれをヘルプする看護師や(もしくは看護アシスタント)が、患者さんのチューブを脇に移動しながら、ゆっくり起き上がるようにお願いします。しかもこのChest tube自体は皮膚の挿入口にて縫われてあるのです。

そのためこのチューブが抜けてしまったということは、かなり強い力で引っ張られてしまった、ということになりますあせる

 

前のシフトの看護師からのリポートでは「患者さんがかなり慌てていて、チューブが前にあるのを見ずに立ち上がってしまった。」と言われたのですが、でもやっぱりこれはヘルプしていた看護師が患者さんとちゃんとコミュニケーションを取っていなかったのが悪かったのだと思うのです。

 

ともかく、このチューブが抜けることはMedical emergencyになってしまうのですが、患者さんは大事に至ることなく本当に良かったです。

ちなみに、このようなことは滅多に起こるものではありませんが、もし起きたらすぐに挿入口を空気が入らないようにパッドで抑えることが大切です。

 

Pさんはこの経験が元で、私が引き継ぎをした後もかなりナーバスになっていました。

そのため、ナースのコールボタンを頻繁に押してきました。

 

そしてこのような大きな手術後は痛みも大変ですし、起き上がることも一苦労です。

でも術後は血栓予防のために頻繁に起きて歩かなければなりません。Pさんもそれは十分理解されていました。

現在はコロナの影響もあり、病室の外で歩く場合はマスク着用することが必要なのですが、さんは閉所恐怖症Claustrophobic) のためにマスクをすると息苦しくなるようで、それが元で更にストレスを感じてしまうようでした。

しかしさんも術後の合併症を避けるために、いつもお願いすると必ず起き上がって病室の外を一緒に歩いてくれました。

 

私はこのさんを日間受け持ちましたが、通常患者さんを日間受け持つとお互いのことをだんだん知ることができて、そこに何らかのコネクションがうまれることが多いですニコ

 

さんは今回の手術の経験でかなりストレスを感じているようでしたが、でも彼女が自分の飼っているワンちゃんについて話すときはリラックスしていろいろと話してくれたのでした音譜

それで私もさんのケアをするたびに彼女の大切なワンちゃんについて尋ねたり、彼女自身のことについてもいろいろと質問するようにしました。

 

患者さんによっては自分のことをあまり話したくない人も稀にいますが、このようなスモールトークは患者さんとの関係を深めるために大切なものです。

 

そんなわけで日間受け持った後には、私もさんのことをまるで長く知っている友達のような感覚になってしまいました、笑。

日間でさんのもう一つのChest tubeも外されて、さんの病状はかなり回復してきましたニコ

 

お別れのときに、さんが「あなたに受け持ってもらって良かったわ。本当にありがとう。」と涙目で言ってくれて、大きなハグをしてくれました。

(本当はソーシャルディスタンスを保たなければならないのですが、このような場合はもう気にしていませんニコ ありがたくハグを受けていますラブラブ

 

患者さんのケアをさせてもらう人なら皆感じていることだと思うのですが、、、こういう瞬間が一番「ナースをしていて良かった」と思えるときなのではないでしょうか。

 

 

キラキラキラキラ

 

さて私は通常12時間シフト(と言っても病院には13時間ほどいますが)で週に2,3日の勤務です。

スケジュールもほぼ自分で組むことができるのですが、週によっては次のシフトが始まるまで5日から一週間と言った長い休みになるときがあります。

 

それで今週は、なんと一週間のお休みとなりました音譜

一週間となると、まるでバケーションを取っている感じですニコ

 

仕事をしている間は、確かにシフト間の時間も限られてくるのですが、でもお休みはこのように長く取れるので12時間勤務は(自分としては)とても気に入っています。

休みの日には「あれもしたい」「これもしたい」といろいろ考えてしまうのですが、結局は家の掃除とか買い物などになってしまいます、笑。

今はコロナの最中でもありますし、仕方がないことですねニコ

 

でもこんなふうに当たり前のことをしながら毎日を過ごせることは、やっぱり感謝しなければ、と思ってしまいます。

 

病院でいろんな患者さんたちと接していると、こんな普通のことも(大変な病気と治療のために)できない人たちがたくさんいます。

 

私たちが日ごろ当たり前に感じていることを、当たり前のようにできることって、実はすごく幸運なことなんだなぁと思わずにはいられません。

 

 

キラキラキラキラ


 

おまけです。

最近新しく出たプロバイオティックスのお茶下矢印


私はお茶を頻繁に飲むので、このような新しいものもすぐに試してみたくなるタイプです。

身体に良いバクテリアが入っているおかげか、何となく苦い味がします、笑。

そのため、かなり薄めて飲んでいます(効果なし?)