もうすぐ新年でNew year's resolutions(新年の抱負や誓い)を立てる人も多いと思います
私も一応いくつかあるのですが、そのうちの一つは「市民権を取る」ことです
私は物心ついたときからアメリカという国が大好きで(おそらく音楽や映画などに影響されていたのでしょう)ずっと将来は留学すると決めていました。
それで当時、まずはTOEFLを受けて行きたい大学をいろいろ調べました。
そして3年間は「守銭奴」と化して(笑)必死に働いてお金を貯めました。
そのころはちょうどバブルが弾けた頃でしたが、職は豊富に選べた時代だったのです。
そして1994年新年早々、通販で3万7千円もしたサムソナイトの特大スーツケースを購入し、実家にそれが届いたときに初めて母から
「一体どこに行くつもりなの」
と問われました
ちなみにこのサムソナイトのスーツケース、今も現役で使えています。
とても丈夫で一度も壊れたことがない優れものです。
それまで両親には留学のことなど何一つ話していなかったのです。(行くと言えば反対される、と思ったからでした)
スーツケースが届いたころには既にアメリカの大学に入学願書を出していた状態でした。
そのため、両親もしぶしぶアメリカ行きを認めてくれました
実はそのころ、実家暮らしであった私は毎月少しずつですが実家にお金を入れていました。
しかし両親はそのお金をずっと使わずに、私のために内緒で貯金しておいてくれたのです
結局そのお金も留学費用に使わせてもらうことになりました、、、それは本当にありがたかったです。
アメリカ出発当日は家族皆んなが成田空港まで見送りに来てくれました
今まで海外旅行の一つすらしたことのない(と言うか、飛行機もそれまで乗ったことがありませんでした、笑)私がいきなり単身でアメリカへ長期滞在で行くのです。
きっと両親にとっては、とても心配だったに違いありません
母は涙を流して見送ってくれましたが、その顔は今でも鮮明に覚えています
しかし(恥ずかしながら)当の私は「親の心、子知らず」状態で、これから始まるであろうアメリカでの生活に完全に思いを馳せておりました
しかもその時アメリカン航空を利用したのですが、ビジネスに一つ空きがある、とのことで空港の係の人が一人旅の学生の私をそのままビジネスクラスに変更してくれたのです
飛行機では隣に乗っていた人が「日本でビジネスをした帰り」だというアメリカ人の男性でした。
彼はそのとき窓際の席にいたのですが(私は通路側)アメリカに初めて行く!という私に
「それならぜひ窓際に座ってごらん」と席を譲ってくれました。
太平洋を越えて、初めて上空からみたアメリカの地は、やはり日本とは違っていました。
広大で緑が多いけど、田んぼが無い と、その時素直に思いました、笑
その時シアトルにて乗り換えでしたが、私のぎこちない質問にも空港の職員は親切に対応してくれました。
しかし渡米して初めて現地のネイティブの話し方を聞いたのですが、最初の印象は「英語話すのがめちゃくちゃ早っ!」とビックリしたことを覚えています
というのは、留学前、私は(日本で)何人かのアメリカ人の友達がいました。
それで(自分の中では)それまで普通に彼らと会話ができていると思っていたのです。
でも今思えば、彼らはきっと日本人の私が分かるように、ゆっくりと分かりやすく話してくれていたのでしょう
無事に目的地の空港につくと私のホストファミリーとなってくれる人が迎えに来てくれていました。
まさにこんな感じで(笑)
満面の笑みを浮かべて、私の名前の書かれたサインを持って待っていてくれました
おかげで私もそれまで抱えていた緊張が一気に溶けました
ただ私のホストダッドは赤毛で眼鏡をかけていましたが(笑)
彼は私の通う大学のコミュニケーション学の教授でした。
この授業、後に私も取りましたが、テストがひたすらエッセイづくし、というおそろしいクラスでした😱
でも彼の授業はやりがいがあって(笑)『やれば出来る!』を身を持って教えてくれました。
アメリカに来たばかりのころ、私のホストダッド(Host Dad)である彼が言ってくれました。
「人間はね、基本的にはみんな一緒だよ。悲しいときには落ち込むし、楽しいときにはハッピーになる。国によってもちろん文化の違いも多少はあると思うけど、でも私たち人間は基本的には人種を超えて同じなんだよ。」
きっと彼なりに、私がアメリカ生活をエンジョイできるようにアドバイスをしてくれたのだと思います。
でも彼のこのアドバイスはそれから病院でナースとして働く今も心にいつも留めています。
私は最初の3か月はホストファミリーの家でステイし、その後は大学の寮に住みました。
ところで私には学生時代にお世話になったホストファミリーが2家族ありましたが、どちらも今もずっと交流が続いています。
当時私がベビーシッターもしたことがある子どもたちが、現在は結婚して子どもができていたりして時間が経つのは本当に早いものです
大学の寮生活は一言で言えば(良い意味で)「クレイジー」な経験でした
しかしこの寮生活を通して若いアメリカ人の考え方や学校ではきっと教わることはない文化をたくさん学ぶことができました
ちなみにアメリカの大学ではフレッシュマン(大学一年生)は寮生活が義務付けられているのが普通です。
もしこれからアメリカに留学する人たちがいたら、是非、寮での生活を体験されることをおすすめします。
アパートを借りるより割安ですし、それ以上に一日中英語を話さなければならないので英語力がぐんと伸びますよ
ところで当時の大学生活では、やはり最初はクラスについていけるか不安もありましたが、人生何とかなるものです
卒業後は逆に大学生活が恋しくなり、それから何年かして今度は別な学部の学生に戻りました。
学生時代の話は長くなるので、将来機会があれば書きたいと思います。
そして初めてアメリカに足を踏み入れてから、学生時代に良きパートナーにも出会い、そのままずっとアメリカで暮らし続けて今に至ります
早いものでもうアメリカで生活している年月の方が日本に居た時よりも長くなりました
両親はその間アメリカにいる私と家族にも会いに来てくれました。
そして両親はなぜ私がここまでこの国に住みたいのかやっと理解してくれた(というか、あきらめた)ようです。
私は生まれ育った日本ももちろん大好きなのですが、アメリカは周りを気にせずに自分らしくいれるところが私には合っているように思います。(もちろん、それは自分勝手に振る舞うという意味ではありません。)
それに私の生活基盤は完全にアメリカなので「市民権」はずっと取りたいと思っていたのですが、仕事の資格試験取得など忙しかったこともあってずっとほったらかしにしていました
しかし最近クリスマスも過ぎて少し余裕もできてきたので、とりあえずアマゾンで市民権取得の際に受けるテストの練習問題集を購入してみることにしました。レビューを見て、これを選びました
ちなみにU.S. Immigration Centerのウエブサイトへ行くと、申請の条件や方法、そして練習問題もいくつか受けてみることができます。
申請はオンラインでできます。現在の申請料は$725 ($640 + $85) だそうです。
申請する過程については、またこれからブログで紹介していきたいです。
同じく将来、市民権取得を考えている方のお役に立つことができれば良いなと思います。
と、言っても私もまだまだ学ばなければいけないことが山ほどあります。
これから少しずつ勉強していきたいと思います