母から「ちきお君(犬)が発熱してる。39.5以上ある。」とラインが来ました。


ダックスのちきお君は14歳7ヶ月。人間でいうと、70代半ばでしょうか。

今年からオムツ生活となり、寝返りも出来ないため体位変換が欠かせません。歩かせてみるとフラフラよたよた歩きますが、目が見えていないのでぶつかります。

ご飯は口まで持っていって食べさせたり、水は注射器で少しずつ食べさせていました。


そんなちきお君が発熱...もしかしたら、風邪かもしれないし、誤嚥性肺炎かもしれない。

いずれにせよ老犬の発熱はヤバイ。ただでさえ痩せてガリガリなのに、これ以上痩せたらもう体を動かせなくなってしまう。


頭の整理がつかないまま、母に電話してしばらく症状を聞いてから切りました。


今月半ばに行く予定なんだけど、それまで持つだろうか...

万が一の事を考えて、今行った方がいいのか迷いました。しかし、子連れで日帰りは厳しい距離。旦那に車で送ってもらいたくても、明日は旦那が用事で無理だろう。



なので、行くのを諦めて旦那に状況だけ説明しました。

私「ちきお君が発熱してるみたい。具合悪いんだって。前食事でむせてたから、誤嚥性肺炎になったのかな。」

旦那「じゃあ明日皆で行くか。」

私「え...でも大切な用事あるやん。もう10日後の9月16日に行こうと思う。」

旦那「用事は延期する。もしも誤嚥性肺炎だったら、お前が行く前に死んでしまう可能性あるよ。絶対後悔する。俺はおじいちゃんの死に際に会えなかったから、ずっとその後悔は残ってる。だから、明日皆で会いにいくで。」

私「分かった。明日行こうか。」




そんなやり取りでした。



ただ、おぬり君がショックを受けないか心配です。

この前神戸に帰った時に、おぱむちゃんが「ちきお君は残念やけどもうすぐお別れ」と発言しました。

「なんでそんな事言うん」

おぬり君が泣きながら消えそうな声で言い、しばらくしてから

「別れが悲しいのは、ちきおとの思い出や楽しかった事がいっぱいあるからなんだよ。天国に行ったら、もう二度と戻ってこない事も知ってる。ひいおばあちゃんの時にそれが分かったから。だから悲しい。」

そんな風に言いました。




おぬり君はひいおばあちゃんが亡くなった時に、あまりのショックに泣きじゃくりのたうち回ってました。それからも、しばらくは天国から帰ってくると信じて毎日聞いてきました。


しかし、帰ってはこないことが分かると、ある日突然聞いて来なくなったんです。

死の意味を理解した瞬間だったのかもしれません。




だからちきお君に対する態度がやけに優しかったんだなあ。

おぱむちゃんが余計な事を言ってからは、更に酷くなって、ちきお君と最後の別れかのように泣きながら接するから、母も私も頑張って生きてるから、そんなに泣かなくても...としか声をかける事ができませんでした。


こんな状態の子にちきお君を見せたらどうなるか、それが心配です。






とりあえず、明日朝に出発します。





ちきお君の負担を考えて、ちょっと顔見たら、子供と旦那はぶらぶら遊びに行くみたいです。私は、ちきお君のお世話をしたいと思う。

おむつ交換、体位変換、ご飯、水分補給、状態によってはまた獣医さんに見てもらわなくてはいけないし、やる事沢山ですからね。

母もノイローゼ気味になってるので、一日でも介護の交代をしたいと思います。