※BL小説ですので苦手な方&BLを知らない方はお戻りください※
「一目ぼれのお姫様1」
ある豪邸に絶叫が響いた朝の9時ぐらい...
絶叫の声の主はカノン・カルヴァネール....
カルヴァネール家の一人息子である
「カノン!お願いだ!お嫁に行ってくれ!」
「嫌だ!しかも俺、男だし!!!」
「カノン!!お願いだ!このままではカルヴァネール家
が崩壊してしまう!!」
「崩壊すればいいだろクソ親父!!!」
「あらあらぁー・・・、アナタ、カノンはお年頃なのですよ」
「マリー・・・、だがな!カルヴァネール家が崩壊したら
マリーも困るんだぞ!カワイイドレスとかも着れなくなる」
「それは私もいやだわぁー・・・、カノン君お嫁に行きなさい」
「お・・・、俺は嫌だああああああああ!!」
「こら!待ちなさい!カノン!!!!」
長い廊下を走る少年....
大切に育てられた少年...
初めて町にでる.....
お金も困らなかった...
今までいやと言うほどもらってきた....
使わなかったのはもったいなかったが...
こういう時に使えるんだな.....
「ハァ・・・、ハァ・・・、ここが・・・、町・・・、」
絵本の世界や本の世界...
それに俺のお母様.....
あの女がお母様を殺した....
俺の本当のお母様のお話で教えてもらった....
町......
「すごい・・・、人がいっぱいだ!」
町なんて始めてだから何をすればいいのか
わからないけど....
でもなんか楽しい.....
キョロキョロ見渡していると....
ドンッ!
と音とともに後ろによろめいてしまう....
人とぶつかってしまったのか....
見上げるとそこにはあからさまに俺よりも背の高い...
カッコイイ男の人が立っていた....
「あ・・・、ごめんなさい・・・、」
「別にいい・・・、それで貴様はケガはなかったか?」
「あ・・・、大丈夫です!よろめいただけだから!」
「そうか・・・、」
「主様!!!!」
男の人が来た道から一人の綺麗な女の人が走ってくる
「主様!!歩くのが早すぎます!!!」
「貴様が歩くの遅いんだろう」
「私だって屋敷の外なんてなかなか出ませんもの!」
女の人がゼーハーゼーハーと息を切らしてつらそうにしていた
だが女の人は俺にきずいたのか俺に目線をうつす....
「主様?この方は??」
「あぁ・・・、町の子だろう」
「あ・・・・、ハイ・・・・、」
「でもなんで主様の隣に?」
「あ・・・、ぶつかっただけですし!
それにケガもしてませんから大丈夫です!!」
「ぶつかったのですか!!?大丈夫ですか!?
主様との身長の差から考えて吹っ飛びますよ!!」
「吹っ飛ぶ??」
「あら?吹っ飛ばなかったんですか???」
「よろめいただけです!本当に!前を見なかった
俺が悪いだけなんで大丈夫です!!!」
「そ・・・、そうですか・・・・、」
女の人はホッ....としたのか胸に左手をそえてにこりと笑った
「あ・・・、それじゃぁ私達はもう行きますね!ほら主様!
今日はあそこに行く予定なんですから!!!」
女の人は俺にリンゴとオレンジを渡すと「あげます」
と言って男の人と一緒に人ごみに消えて言った....
男の人....名前聞けなかった....
どうしてだろうか?胸がドキドキ言う....
+++あとがき+++
ネタはすぐに降臨してくるものなのです
ブーンブンシャカブブンブーn(黙