私の話を終えて、いざこれからの話をしようとしたら
彼は急に黙りだし、不穏な空気が流れた…




彼『んー………………、、、あのさぁ、君に嘘ついてるのは、僕の心が痛いから正直に話す………けど……………』





私『なっ………なに?なんか聞くの怖いんだけど………』






彼『ごめんっ!






私『えっ???何が?』









彼『記憶がないっていうのは……………嘘。』








私『えぇぇぇぇ?!











彼『ごめん…………』









私『え?……何?………どうゆう事?』



記憶がないって絶望感いっぱいで
行く所も連絡する所もないって言うから
ここ(私の部屋)に連れてきたのに
それが嘘……………?

え?…どういう事?

全部演技だったって事?

この子は一体何者?

私……騙されたの?

ここ(私の部屋)に連れてきて大丈夫だったの?

私………危ないんじゃない?

でも悪い人には見えないし………




色んな考えが一気に私の頭を駆け巡り
私の頭はパニック状態。





私『ごめんじゃわからないよ…。どうして記憶がないなんて嘘ついたの?』




彼『君が僕を見ていたのに気づいて、君が僕の事を知っているのか知らないのか試したんだ。』






私『試す?どうして?』





彼『僕は、僕自身を知りたくなった。君は、僕の事を知らないかもしれないけど、沢山の人は僕の事を知っているんだ。だけど、その僕は、本当に僕なのか、自分で自分を演じているだけなのか分からなくなった。いつでもどこでも見られている気がして気を張って息苦しく感じる事もある。だから、僕の事を知らない人なら僕を僕自身として見てくれて、接してくれて、僕も何も気を張る事なくいられるんじゃないかって思うようになって、普通の生活に憧れた。そうするにはどうしたらいいのか悩んでる時に君に見つけてもらった。僕にとって、僕を知らないということが本当に大事な事だったから、君を試すような事をしてしまった事は凄く申し訳ないけど、分かって欲しい。』





私『んー……何だか複雑でよく分からないけど、君は何か有名な人なんだよね?そんな人がこんな所にいて、私……誘拐犯とかにならない?それが凄く不安なんだけど……』










彼『あー…うん。それは大丈夫。長期休暇中だから…。適当に連絡もとってるし、心配ない。』







私『そうなんだ。でも、どうするの?今日はもう遅いから仕方ないとして…明日からは?』







彼『う……んっと、出来ればしばらくここに置いて欲しいんだけど………』









私『えっ?











彼『おねがいっ!









私『(ฅº ロ º )ฅ



いやいや…待って待って待ってー!!
今日知り合ったばっかりで
正体不明のお・と・こ!
しかも
イケメン!
がここ(私の部屋)に置いて欲しいだと?

置いて欲しい?

置いて欲しいってなんだ( ˙꒳​˙  )???


落ち着け私…


置いて欲しい=一緒に暮らす




うきゃあああ\(//Д//)/


大丈夫?
私……大丈夫?


でも、こんなにお願いされたら断れない。


私の性格ー!





私『わかった



いやあああ\(//Д//)/

言ってしまったよ?
いいの?
どーなっても知らないよ?
いや…


どーなるん?




どーなるのぉぉぉぉ!!







                                         ーつづくー