減量の為の食生活は基本的につまらない。美味しいものは食べる事はできないし、お腹いっぱい食べる事もできないし。何か具体的な目的があれば良いが、達成するともとの食生活に戻り太ってしまう。一定の質を維持しながら太らない食生活がないかと、考えていた時に出会った本。
著者はITエンジニアで、自らの不調をきっかけに自分の体を「ハック」し、適切な食べ物を見出し、それを紹介する、という内容。「バターコーヒー」で一時期話題になった本。
全てファクトに基づいた内容で説得力がある。
一方でこの本を読んで食生活を見直すならば気をつけるべきこととして、
・著者は欧米人なので、人種が異なる我々にはそのままには当てはまらない。
・米国の食糧流通事情がベースなので、日本市場でにはそのままには当てはまらない。
人間の体と食料流通事情という、互いに多くの変数を持つ要素を掛けあわせて、理想の食事を見出していく、という姿勢を持ち、その中で色々なことを試しながら自分にとっての最良の食生活を作り上げていく指南書と捉えたほうが、読んでいて頭に入りやすいと思う。
逆に一つ一つの事例が正解か不正解かを考えながら読むと、少ししんどいかもしれない。
結果としてこの本によって僕の食生活はかなり変化した。
要点は
・基本は低炭水化物
・バターコーヒーの導入
・毒入り注意
炭水化物の中で特に避けたほうが良いのが、小麦由来の食物。グルテンという成分がよくないらしい。中毒性があり、人によってはアレルギーがあるのに知らずに食べているケースもあるとか。テニスプレイヤーのジョコビッチが有名。
グルテンが含まれる主な食べ物はパスタ、パン、ラーメンなど。。普段美味しく食べているものばかり。
まずはしばらくローグルテンにしてみようかと、試してみることに。同時にこの本の売りでもある、「バターコーヒー」も取り入れることに。
ローグルテン食生活という事はパンとパスタとラーメンを食べることが出来ない。特に最後のラーメンは週に1回は食べないと落ち着かないぐらいだったのできついな、と、思いながらスタート。
上記の食生活を始めて気がついたのが、如何に自分たちは小麦粉に支配されて生きているのか、という事。特にファストフード中心の生活だとむつかしい。
結果的に食べる事ができるのは
・牛丼
・コンビニのサラダ
・定食系
ぐらいになる。
どうにか1か月ほどローグルテン生活を続けていると、不思議なもので、以前はあれほど欲しかったラーメンやパンを求めなくなって来た。特に無類のつけ麺好きを自認しており、たまにどうしても食べたい衝動に駆られる事があったが、これもしばらくガマンしている内に無くなった。パスタも週に一度は食べないと気が済まなかったのが、こちらも無くても平気に。これが中毒性というものか、と妙に納得した。
同時に始めたバターコーヒーは厳密に作ろうとすると、コーヒー豆の仕入れから大変。
VIDEO
毎日の習慣に負担にならない程度でと考え、とりあえずコーヒーはバリスタで作ることに。
バターもなんでも良いという訳では無く、牧草育ちの牛から取れた「グラスフェッドバター」が良いらしい。こちらは国内ではあまり流通しておらず、アマゾンなどの通販で探すほうが早かった。少し割高だったが朝食のパン代などと比較したら、それほど大きな出費では無かったのでポチる。
MCTオイルは普通に売ってるのでこちらもアマゾンで。このあたりの食材を探すと、自動的に推薦してくれるので見つけやすい。皆似たような事をしてるんだ(笑)。
この3つを混ぜてブレンダーで撹拌するだけなので、上記の動画よりは大分簡単に作っている。その分効果も落ちいてるかも知れないが、それでも午前中の効率が上がったように感じる。
また毒入り注意、というのは、例えば著者はカビ毒にかなり過敏で、そのような物を含む可能性のある食材を徹底的に排除している。僕の場合はそれほど過敏ではなく、神経質になっても仕方が無いと思い、そこはあまり気にしないことにした。
一方で、「糖類」の摂取はかなり控えることにした。
一説によると、糖類は麻薬並みの依存性を持つらしい。確かに、一度炭酸飲料を飲み始めると、どんどん飲みたくなり、2Lのペットボトルが2日で無くなったりする。そして気がつけば体重が大幅増、という体験を何度かした。また、最近流行りの低糖を実現する代わりに使われている「甘味料」も決して体に必要なものでは無さそう。とにかく普段の飲み物を「甘さ」に依存しないようにした。
こんな感じの食生活に変えて約半年が経った。
不思議なもので、はじめの1週間ほどはつい欲しくなることもあったが、一定期間、グルテンと糖類を取らないようにすると、それを欲しなくなってきた。この感覚はタバコを辞めた時に近いかも。
とはいえ完全にグルテンフリーという形までストイックにしている訳ではない。
会食等の機会ではパスタが出る事もあり、そこで食べないというのもつまらないので、そういう時は普通に食べるようにしている。それにパスタが美味しいのは変わらないので、たまには食べたいし。
そういう毎日を過ごしており、仕事柄不規則な食生活になりがちだが、以前のように太らなくなって来た。また体調もすこぶる良い感じがする。もう少し睡眠と運動のバランスが良くなれば、さらに改善する気がする。
一時的な我慢ではなく、食生活そのものを変えてくれた本書に感謝。