ボクの勤務先の書店は、地方の書店です。
規模は大手と比較にならないほど小さいです。

出版社の営業マンもたまに来ますが、大手といわれる角川書店や
講談社、集英社、小学館、岩波書店というメジャーの人は一回も
来ていません。
今まで会った一番大きい出版社はエニックスですね。
以外にも、地区の売り上げランキング上位の常連らしいんです。
営業は、売り上げが大きい店に行くのが常だから、大手が来ないのは
自然といえばそれまでですが。
勤務先の書店に来る営業マンは、中小出版社と地元の出版社です。
頻繁に来る出版社は月2回、平均年4~5回といったところです。

出版社の営業マンは店に来て何をするか。
まず、自社出版物が何処にあるか、在庫は潤沢か、ポップやポスター
があるかなどをチェックしていきます。
チェックが終わると売り込みです。
今度の新刊がこれです(ノルマがかかってるんです)、とか、
今はこの本が売れ行きが好調です(この本を売ってください)、とか、
これまでの売り場と違えてみませんか(スペースを増やして)、など。
書店勤務前は飛び込みの営業をやってましたから、
この手の常套句への対応は分かりきってます。

営業マンの人にも押しが強い人、話がうまくて引き込まれる人、
何をいいたいのか分からない人などなど、いろいろです。
何回か営業で会ううちに、個人的に仲良くなる人もいます。

現在、出版業界全体は右肩下がりです。
その中でも何とか必死に食い下がろうとしているのは、中小の出版社や
小さな書店なのかもしれません。
大手の書店へたまに出かけますが、マニュアル化した人たちばかりで
本が好きと言う仕事人がいないように思います。