小田急30000形リニューアル車EXE αの初列車に乗ってきました。
(30051・新宿・2017年3月1日)
小田急30000形EXEは1996(平成8)年に登場しました。従来の小田急ロマンスカーは観光需要を意識した車両でしたが、通勤特急の乗車率が高いこともあり、EXEは乗車定員の確保を重視しました。そのためかEXEはExcellent Expressの略として、従来のロマンスカーのSuper Expressと明確に区別し、塗装も落ち着いたカラーにしています。
(「さがみ」30553・梅ヶ丘・2017年2月12日)
ビジネス特急としては成功したEXEでしたが、その地味なデザインから鉄道マニアからは不人気となり、それまで歴代小田急ロマンスカーが受賞してきた鉄道友の会の「ブルーリボン賞」を逃しています。
その後観光特急に特化した50000形VSE車や、地下鉄乗り入れに対応した60000形MSE車が登場。岡部憲明氏がデザインした新ロマンスカーが小田急ロマンスカーの新時代を開きました。
ちょっと可愛そうな30000形EXEでしたが、その輸送力の高さから小田急ロマンスカーの主力であることは変わりありません。
そして製造から20年を経過したので、リニューアルを実施しました。
それがEXE αです。
(30551・梅ヶ丘・2017年2月12日)
内外装のデザインはVSE車とMSE車をデザインした岡部憲明氏が担当。デザインテイストには共通性を持たせ、シルバーとグレーを基調として、バーミリオンオレンジのラインを配しています。
もちろん車内もリニューアル。機器更新も実施しました。
そんなEXE αですが、3月1日の「はこね41号」から運用に入りました。
新宿駅に入線してきた回送列車を大勢の人が出迎えました。
(30051・新宿・2017年3月1日)
それにしてもかなりの人数でした。
EXE αは側面のLED表示器が一新されました。
(新宿・2017年3月1日)
側面のロゴもVSE車やMSE車に準拠したデザインになりました。
(新宿・2017年3月1日)
内装もリニューアルされて、明るい雰囲気になっていました。
(新宿・2017年3月1日)
肘掛け内蔵テーブルも少し大きくなっていました。
(新宿・2017年3月1日)
乗ってみるとVVVFインバータ装置の素子がSiCのタイプに更新されて、主電動機が全密閉化されたせいか結構静かな印象でした。
そんな感じで走りはじめたEXE α。来年には70000形も登場しますし、小田急ロマンスカーは面白そうです。