京成電鉄3500形 | はやこま すていしょん!

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更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

京成電鉄3500形は、京成初のセミステンレス車体と冷房装置を備えた通勤車で、1972(昭和47)年〜1982(昭和57)年5月に4両編成24本が製造されました。

(3548・京成関屋〜堀切菖蒲園・2017年1月6日)
セミステンレス車体を採用した理由は、3500形登場当時押上線の荒川鉄橋や本線の江戸川鉄橋の強度不足対策で、冷房装置を搭載した状態で33t以内に収めるためだったとか。

また、当時の都営1号線(現・浅草線)との乗り入れ協定の関係で、界磁チョッパ制御ではなく抵抗制御が採用されています。

(3592・京成関屋〜堀切菖蒲園・2009年1月27日)

先頭車がM2車、中間車がM'1車の2両1ユニット構成ですが、先頭車は運転台側台車が付随台車を装着した0.5M車で、4両編成では実質的に3M1Tとなります。

1980(昭和55)年に東急車輌製造で製造された3584編成の3584+3583ユニットと3588編成、そして1982(昭和57)年に日本車輌製造で製造された3596編成はオールステンレス車でした。

(3588・柴又〜京成金町・2017年1月6日)

東急車輌製造製の6両は乗降扉のフレームがセミステンレス車と異なっています。

1992(平成4)年に帯色の変更が始まりましたが1993(平成5)年に配色が変わって、現在の帯色となりました。

 

1996(平成8)年からは大規模な更新工事を実施して外観が大きく変貌しました。

(3548・京成関屋〜堀切菖蒲園・2017年1月6日)

ステンレス車でここまで顔が変わるのは珍しい気がします。
なお先頭車の台車を振り替えて運転台側に動力台車を装着することで、京浜急行への入線も可能となりました。

この更新工事は費用がかなりかかった模様で、14編成で工事は中止されました。更新工事を受けなかった10編成は順次3000形へ置き換えが進められています。

 

また3500系更新車のうち、3540編成は芝山鉄道にリースされています。

(3540・柴又〜京成金町・2017年1月6日)

3500形は4両、6両、8両編成を組むことができるので、金町線から本線・押上線まで幅広い運用が可能となっています。

特に4両編成に限定されている金町線はしばらく3500形の天国となるのかなと思います。