
(クハ8498/クハ81407・森林公園検車区・2016年3月3日)
「フライング東上号」は1949(昭和24)~1967(昭和42)年まで運行した行楽特急列車。伊勢崎・日光線の特急用車両5310系を専用塗色として転用しました。当時はかなり目立ったカラーだったそうです。もっとも5310系は1962(昭和37)年に伊勢崎線に再転出して、このカラーは消滅。ラスト5年は8000系を使用していたようです。
そんな8000系登場当時のカラーがロイヤルベージュとインターナショナルオレンジのツートンカラー。この塗装は1974(昭和49)年以降徐々に減って消滅しました。
3編成中2編成が森林公園にいたので、残りは1編成。セイジクリームの編成です。8000系の運用区間は東上線小川町~寄居間と越生線なので、まずは東上線に行って見たところ、運良く捕捉できました。

(クハ81111・東武竹沢~男衾・2016/03/03)
1974(昭和49)年新製の8000系からこの塗装が採用され、普通鋼製の通勤車はすべてこの塗装に変更されました。しかし「下塗り電車」と揶揄されるなど評判は良くなかった様で、1985(昭和60)年からジャスミンホワイトにロイヤルブルーとリフレッシュブルー帯に変更されて姿を消しました。
8000系は更新工事受けたので前面が原型を留めていないのが残念ですが、それでもまだ活躍している姿を見ることができるのは喜ばしいことなのかな。