
(C62 3・苗穂工場・2012年9月8日)
C62は、戦後余剰となったD52のボイラーを使用して1948(昭和23)年から製造された旅客用蒸気機関車です。東海道・山陽本線を中心に東北本線、常磐線で活躍しましたが、電化の進展で余剰車が発生。そして1956(昭和31)年に函館本線向けに軸重軽減されて小樽築港機関区に配属されたのがこのC62 3でした。その後スワローエンジェルで有名な2号機を含む合計6両が小樽築港機関区に転属し、函館本線長万部~小樽間は重連運転されて人気を博しました。
C62は1971(昭和46)年にDD51に置き換えられましたが、3号機は1973(昭和48)年に引退。除籍後に手宮機関庫に保存されました。
1988(昭和63)年に復活したC62 3でしたが、維持費の問題もあって1995(平成7)年に引退。その後苗穂工場で静態保存されています。
C62体験乗車は、スハフ14 506に乗車するパターンとC62の運転台乗車のパターンがあったようです。

(スハフ14 506・苗穂工場・2012年9月8日)
C62 3は静態保存。ということで実際にこの列車を動かすのはDE15 2516です。

(DE15 2516・苗穂工場・2012年9月8日)
藻岩山をバックに走るSL列車。

(C62 3・苗穂工場・2012年9月8日)
ディーゼル機関車が動かすSL列車なんてって思っていたのですが、シリンダーからの音がちゃんとするんですね!
苗穂工場内にはトキ25000が長らく留置されています。

(苗穂工場・2012年9月8日)
その向こうには青函トンネルで新幹線規格の貨車に在来線貨車を積む「トレイン・オン・トレイン」の実験設備が見えます。
久しぶりに動く(動かされる)C62を見た後は、車輪削正を見物。

(苗穂工場・2012年9月8日)
色々な車輪がありましたが、これはED79 14のものの様です。

(苗穂工場・2012年9月8日)
電車の検修場では721系が検修中。

(クハ721-4104・苗穂工場・2012年9月8日)
JR北海道はステンレス車が中心になりましたね。
イベントの休憩施設に使用されたのは711系100番代。

(クハ711-103・苗穂工場・2012年9月8日)
711系は1962(昭和42)年に試作車900番代が登場し、翌1968(昭和43)年に量産車の0番代が登場。1969(昭和44)年にはモハ711の電気機器を改良した50番代に進化。そして1980(昭和55)年に千歳線電化用に増備されたのが100番代で、現存するのは100番代のみです。現在は冷房改造車も存在します。
国鉄初の円筒案内式軸箱支持装置とコロ式軸受を持つDT38形台車。

(苗穂工場・2012年9月8日)
踏面ブレーキは両抱き式なのが北海道仕様らしいですよね。
付随車用はTR208形

(苗穂工場・2012年9月8日)
車軸ディスクブレーキを採用していますが、北海道形として現在ディスクブレーキを採用しているのは711系とE26系ぐらいです。

(苗穂工場・2012年9月8日)
711系は今後の動向が気になって仕方ないですね。
苗穂工場にはキハニ5000が保存されています。

1929(昭和4)年に製造されたガソリン動車です。廃車後は苗穂工場内で倉庫として使用されていましたが、現在は復元されています。
そしてD51 237

(D51 237・苗穂工場・2012年9月8日)
保存状態はいいですね。
9月8日は本当に楽しい一日でした。
