大賀ハスと詩人が語る詩の原理 | さんぽだいすきおじさん2号のブログ

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萩原朔太郎「詩の原理」より
音楽と美術! 何という著るしい対照だろう、
およそ一切の表現中で、これほど対照の著るしく、
芸術の南極と北極とを、典型的に規範するものはない。
先ず音楽を聴き給え。
あのベートーベンの交響楽や、ショパンの郷愁楽や、
シューベルトの可憐歌謡や、
サン・サーンスの雄大な軍隊行進曲やが、
いかに情熱の強い魅力で、諸君の感情をぎたてるか。
音楽は人の心に酒精を投じ烈風の中に点火するようなものである。
仏蘭西革命当時の狂児でなくとも、
あのマルセーユの歌を聴いて狂熱し、
街路に突進しないものがどこにあろうか。
音楽の魅力は酩酊であり、陶酔であり、感傷である。

酩酊、陶酔、感傷

 
 

 
 

Schubert Piano Sonata 

No 21 D 960 B♭

 Mitsuko Uchida