めっちゃ久しぶりに、
薔薇をおった。
正直、覚えてなかったらやだな、
と、ドキドキ。
途中、あれ、どっちじゃったっけ?
となりながら、
ご近所の方に助けてもらって、
それでも、思った以上に覚えていて、
なんだか、うれしかった。

お客様に、
何度も折り方を教えてもらって
出来るようになった折り薔薇。

「折る」という、
単純でわざわざ教わる行為ではないと、

そう思ってたことが、

とても難しく丁寧な作業だったんだと
知ったことが

薔薇を折れるようになったこと以上に
うれしく、自分の宝には、なっている。

1年になりましたね。

と、常連様になってくれたそのお客様に、
伝えてもらい、
あぁ、ありがたいなぁと
感謝の言葉しかでてこない。

笑顔で迎えてくれたら、良いんですよ。

と、伝えてもらったことがあって、
あれこれと、考えすぎるときがあっても、
その言葉を思い出して、
気持ちが落ち着くことがある。

繰り返される日々、
その中で、ちいさな、時には大きな
変化がありながらの
大切な日常が、また、繰り返される。

立ち止まったり、振り返ったり
手放したりしながら

それでも、また、一歩を踏み出せるのは
日常の景色に、包まれたいからね。

今あるものに、今できることに、
気がつくことができたら
やさしい気持ちになれるね。



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「あなた、今日、やりよるん?」
と、電話をかけてきてくれる。
前のオーナーの時からの、お客様、


子どもらに、
おみやげを持ってきてくれたり。
いろんな方に、
ぬく森を紹介してくれたり。

いつも可愛らしく、おしゃれな方。

先日誕生日だった、と言われて
何歳になったのか、きくと、

94歳。

自分の足で、しっかりと歩いて、
お店のあの階段も、
やれやれ、と、言いながら、
来てくれる。

なにが、この方に強さを感じるんだろうと
あとで考えた。

思い出されるのは、

ユーモアたっぷりの
今にも笑い出しそうな
優しい表情。

瞳が、キラキラしていたなぁ。

好奇心たっぷりで、おしゃべり大好き。
まわりを、自然に楽しませることができる。

うれしそうに、時間を過ごしている。

茶目っ気たっぷりで、
1年後には、おらんかもしれんよ、
と、ニコッと笑う。

「今」の大切さを、教えられた。

いろんなお客様に、
たくさんのことを教えてもらえ、
ありがたいことじゃねぇと、
感謝いっぱいの1日でした。


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雪が降った日は、
おひさまが照りだしてからの、
溶けていく景色の変化もおもしろいし、
なにより、音がたのしい。


電線や、木の枝に乗っかった雪が
落ちてく音。
それは、かわいらしい。

屋根の上の雪が、落ちてく音。
これ、原因知らなかったら
ちょっと、恐怖かも。

やっとこさ積もった雪で、
ちっちゃな雪だるま、つくった。


目とか、つけようと思ってたら、
お客様が来てくれたので、
これで、完成とする。

去年はもっともっと、
でっかいのを作ったけど、
今年は、ほんま、雪がすくない。

残るかな?って思ってたけど、
溶けてく溶けてく。


次の日には、跡形もなく。

日陰のところは、まだ雪が残ってるけど、
日が当たるところは
とっととなくなっちゃった。

こんなにボカボカな冬は、
こっちに来てはじめて。

あったかいのは助かるけど、ね。

でもね、この季節にあじわえる、
景色や音や空気が、あるけぇねぇ。

あ、雪が降った時におもしろいこと、
もひとつ。
動物の足跡が残ってること。


なにがうろついとったんかな?
ねこかな?
なきごえが、してたからな。

残るはずのないものが、
形としてあらわれると、
ないと思ってた時間が存在していて、
同じ空間にいるのに、
少しずれた世界で生きあってるんだなぁと
不思議で可笑しな気持ちになる。

植物たちが、
自分自身ではつけることのない色を、
美しくまとって、
雪の重さに耐えている姿は、
惚れ惚れするね。


雪がまだ道に残ってる中、
来てくれるお客様が居てくれて、
本当にありがたい。

冬の営業は、正直ドキドキ。
その日のひとり目のお客様が
来てくれたときは、ホッとするね。
あったかいとはいえ、冬は冬。

毎回、来年はどうしよう、と、
考えながら、それでも、
来てくれるお客様に支えてもらい、
ぼちぼち、やっていきましょう。


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