7月2日、歌丸師匠が逝ってしまいました。


「ジジイ!早すぎるんだよ!」

円楽師匠の涙ながらの叫びでもらい泣き…(´;ω;`) 


歌丸師匠は痩せているせいで年令よりも老けて見える、というか、 

若いころからお爺ちゃんみたいだったけれど、享年まだ81才。


高座に座れば声のはりもよく、口調も明晰、 体力さえあれば、

あと10年は高座を務められたと思う。 


2年前に好楽師匠とのふたり会で見た歌丸師匠は、 


「体重が36キロ」「体の中にはボルトが数本」と

ご自分をネタにしながらも、

「圓朝の噺をもっとやりたい。
やりたいことがまだまだたくさんあります」

と意欲的だったので、 


さぞややり残したことへの未練があるのでは。

歌丸師匠が化けて出たらシャレにならんくらい怖いな、
と思ったりもしていました。 


その後、入院中の歌丸師匠が後始末をお弟子さんに任せ、
落語芸術協会の引継ぎをてきぱきと指示したりしていたと知り、


「おれが死にそうなのにてめえたちは(見舞いに)来ねぇ!」 


…と冗談を言っていたと小遊三さんが笑って話していたのを聞いて、 

思い残すことなく仕舞いをされて旅立たれたのだな、と安堵しました。 


歌丸師匠のきれいな、丁寧な日本語へのこだわり、
平和への思い、忘れません。 



ご冥福をお祈りします。