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このたびの台風19号により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
1日も早い復旧をお祈りいたします。
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先日ストリートpianoを弾いているピアニストと思われる女性が空港にいました。England行きを待つ間、美しい演奏に足を止めて聴き入りました。
僕もこのWhite pianoは弾いたことがあるけれど、とても人気で絶えず誰かが弾いているのでピアノの弦が何本も切れていて音の出ない箇所があります。それでも美しく聴こえるのは楽曲の素晴らしいところですね。
僕が拍手をすると恐らく彼女はプロなのに「弾いて欲しい曲はありますか?」と尋ねてくれました。
「ありがとう。聴かせていただきますね。それではショパンが好きなので、貴方の思い出に残るショパンを1曲拝聴したいです。」彼女は頷いて、ショパンの英雄ポロネーズを弾いてくださいました。
彼女は自身のリサイタルが夜に開かれるそうで、
またどこかでお会いしましょうと約束を交わしました。
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今回は、フユと旅行に行ったときの話を書こう。
モルディブ、イタリアに行く前に
インドに立ち寄った。
フユは朝からストリートフードに行ってアッサムティーを飲んでいると写真付きの連絡が来た。
僕たちは2人で出かけていても思いついた方向に行動する。誰と出会ったとか、どこに行ったとか、食事をしながら初めて顔を合わせて共有することもある。
この日も早速、早起きのフユは楽しんでいるようだ。
僕は背伸びをして起き上がり水面が光るプライベートプールを横目に洗面する。寝癖はそのうち直るだろうからそのままにした。
それからスイートの専属バトラーにダージリン・ホワイトティーを頼む。今日は彼に観光案内をしてもらうことにした。(専属のバトラーなので24時間何を言っても聞いてくれる。)
夜はバトラーおすすめのラグジュアリーなクラブでフユと落ち合うことにした。
伝統的な本物のインド料理が自慢の店らしい。
フユは着いて早々「オススメを頼んできたよ。」と僕の味の好みをソムリエに伝えて、料理に合うワインも注文したらしい。フユは僕のことを熟知しているから一緒にいて楽だ。
旅行の計画も全部やってくれる。僕は後をついて行くだけでいい。
落ち着いた照明の雰囲気の中、ワインを味わい空腹を満たすことが出来る。
と、思っていた矢先、
隣の席に「こんなことある?インドまで来たのに悲しい。」と話しながら入ってきた女性と、「気にしなくて大丈夫よ。」と困り顔をした女性がいた。
彼女がどう励ましても目の前の女性は泣いている。
周囲も2人の不穏な様子を気にし始めていた。
ふと、困り顔をした彼女と僕は目が合った。
その瞬間
自分でも分からないけれど目の前の料理を指して咄嗟に笑顔で話しかけていた。
彼女は驚いて、目の前の彼女も泣きやみ、2人で見つめあって微笑んで狼狽えている。
フユが料理の皿を彼女たちに見せ「どうぞ。僕たち食べていないから。」心配ないよ、と彼女たちに料理をとるように振る舞ってくれた。
それでも少し遠慮が見られるので
僕とフユは目配せをして
「このあと予定があるのだけど頼みすぎてしまって誰か食べてくれる人がいたら有難い。」
予定はないけどそう伝えた。
彼女たちは「そういうことだったの!喜んで。」と嬉しそうに受け取ってくれた。
「美味しい!」と話しかけてくれたので、
「美味しいと言ってもらえて安堵しました。シェフのおすすめらしいよ。」と笑顔で応対した。
話をするうちに打ち解けたので、自己紹介を終え今日の話しをする。彼女たちはポルトガルから来たそうだ。第一言語は英語ではないので片言で話してくれた。泣いていた理由は占いだと言う。
「自分の人生が書かれているアガスティアの葉を探しにインドまで来たの。でも開くんじゃなかったわ。知らない方が良かった。」
見た感じ彼女は大丈夫そうだ。
「気にしないことだね。明日はどこに行くの?」
現状を話せば不満ばかりになる。僕はその話しを構わずに話題を変えることにした。
「明日は、神霊手術に行くの。」
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ここからは怖い描写が含まれるため、怖がりなかたは目を塞いでください。
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彼女たちはiPadで去年の様子を動画でみせてくれた。
彼女の従兄弟だという男性が裸になって寝台に仰向けになり、腰に布を掛けられ、ヒーラーと弟子が彼の身体に手をかざす。
仙人のようなヒーラーは洗面器の水で手を清め、神に祈りを捧げる。
弟子は膿盆を持ち、祈りが終わるのを待つ。
ヒーラーは彼のチャクラのある場所に注目し、順番に手を入れ始めた。
ヒーラーがチャクラのある場所を手で撫でると、皮膚に穴が開き、手首まで彼の身体に突っ込んでいく。
眼球の中にも指を入れ、何かを見つけるように眼球を指が貫通し、眼窩の下まで手探りで深く入れていく。
もちろん、目からは血が垂れている。
彼女たち曰く、
「痛くは全く無くて、(眼球を貫通されても)くすぐったい。」
目の奥から何か肉のようなものを引きずり出した。
引きずり出された肉は弟子が持つ膿盆に置いていく。
喉からも肉を引きずり出し、
心臓にも手を突っ込んで、心臓の裏の部分から長い赤い肉を引っ張り出す。
身体に穴が空いているので、血は寝台の上に滴れ落ちる。
これもまた彼女たち曰く
「これ、肉ではないそうよ。いらない部分みたい。流れていく血も血ではないみたいだよ。そうヒーラーが言っていた。」
ヒーラーが手を置いてマッサージをすると、開胸された部分が閉じ、皮膚には傷も残らない。
近距離で撮影されているので、あっという間に傷が塞がれ、治るのが分かった。
手術が終わったあとは、普通に起き上がって会話をしている。
ヒーラーは血で汚れた手を洗面器に入れ、何かと交信を図っているようだ。
弟子は膿盆に溜まった肉を捨てに行った。
「これ朝と夕方の2回、2回目は背中側からもやるの。」
彼女たちは3日間通ったと言う。
「やってもらった後は、彼の場合視力が上がったのよ。活動的になって病気をしなくなった。人生が変わったのよ。」
僕は頷いて、「すごいね。いつか僕もやってみようかな。」
フユも「そうだな。」と楽しんでいた。
言ってしまった手前、予定を作ってセンスのいいブルーバーに移動して、フユと飲み直したとき
「エキサイティングだったね。」と笑った。
「ニュイ、行きたいの?」
「いろんな体感型サイキックの方にお会いしてきたけど、魔術師なのか神の領域だよね。いつか自分もそうなりたい。もう少しクリアになっていく必要があるね。」
そうフユに伝えたら、「十分クリアですよ。」と失笑していた。






