セミダブルベッド(DINKS)


セミダブルの右半分で右側を向いている
背中を感じながら眠ろうとしている
おやすみとおはようを繰り返している

あなたを起こさずにベッドから出て
こっそりと朝食を そろえておいたり
飲み物を用意したりした 朝もある
あなたが私を起こさずにする方が多いけれど

何かあなたに話し掛けたかった
眠ったあなたを起こさずに
何を話したかったのか
それは言葉だったのか

キッチンテーブルの椅子から
あなたの眠る背中を見て
あなたのかすかな寝息を感じていた
私は珈琲を飲んだりもした

何かを伝えたいと思った
二人で共有したいと思った
既にベットの上でそれはあるはずなのに
早朝ぼんやりと離れて観て
確かめたかった

それはたやすいことのはずなのだが
しばらくすれば二人で朝食を食べるのだが
確かなことなのに 少しだけ不安だった

近頃不安を感じなくなってしまった
気をつけないと 確かなことでは
なくなってしまう
カップ&ソーサーのセットが
テーブルから落ちるみたいに

そうならないように
キッチンテーブルから
あなたの眠る背中を観ている

20130507-17 copyleft @yoshifumi_
   夢の中で見た白紙のノ-ト
  「話し掛けて下さい」
   心の窓を打ち砕いて

「230 ゆきどまりの森から」

   君のやさしいピアノにあわせて
   珈琲をいれて
   あげよう君のために

   ぼくらは今、何処を
   歩いているんだろう

   ちいさなしあわせを
   ひろいあつめても
   かなしみは靴の
   下からしみこんでくるね

   自分のために だけ
   生きて行けるなら きっと
   ひとりぼっちでも
   いいんだろうね

   きみの心は その調べの
   ようにやさしいと信じてる
   いつか この森にも
   すてきな風が吹いて
   くるかもしれない

1983 copyleft @yoshifumi_
桜の花びらが舞うのを言の葉に閉じ込めたい


梅の花びらとの違いは


白い花びらの根本が少し高揚した肌の色に似て染まり
花びらの先に小さな切り欠きがあること
穏やかな雪のような速度で舞い降りてくる

切り欠きが口元のよう
こんなふうに濃淡をつけて誰か頬を染めていだろうか
誰かと見た春が訪れるたび舞い降りる
色のない夢に思い出を連れて染まる

説明調になってしまいました
何だか冒頭に説明的なものをつけないと伝わらないような気がして


そんなことより入院している妻に逢えないことに
スマートフォンのカメラで撮ったものの方が伝えられるのだろうか










桜色したあなたに少し長く口づけして
溶け合ったひととき




明日が満月だけど
空気がいつもより少し澄んでいるように思えて
うさぎがきれいに見える

喘息持ちだからのどが緊張する




緊急事態宣言


2020-04-07 copyleft @yoshifumi_