お菓子作り | お菓子教室 Sur un Nuage(スュール・アン・ニュアージュ)

お菓子教室 Sur un Nuage(スュール・アン・ニュアージュ)

東京・大田区
  キッチンパティシエール shigeko

またもや長い間が空いてしまいました。

見て下さっている方、お菓子教室の皆様申し訳ありません。

アイシングクッキーの写真も溜まってるので、是非見て頂きたいのですが、

ここ1年あまりで私のお菓子作りの考えが少し変わってきたので、

今日はそれを書きたいと思います。



私は単純なる食いしん坊で、

お菓子作りの楽しさから興味を持ち、

フランス菓子の華やかさや奥深さ、

郷土菓子の成り立ち、

素材の科学等がどんどん面白くなり、

製菓学校に通い、留学をし、勉強を続けてきました。

まだまだ真髄には到達出来ませんが、

自分にとって一生モノの宝を見つけたと思っています。


手作りのお菓子には、理屈よりも心が反応して美味しいと思いますし、

それを囲む場の雰囲気も好きなのです。

甘く美味しい手作りのお菓子がある場所には、必ず笑顔があるからです。

お菓子教室もまた、大好きな場所です^^



それとは別に、

年齢を重ねてきて、

自分も周りも、健康を考える機会が増えるようになりました。


今更というか、誰でも気になることでしょうが、

食べ物と病気や健康についての関係に、

いつになく、知りたいと思うようになりました。

昨年父が癌で亡くなった事や、

私は春から毎日蕁麻疹に悩まされた事もあると思います。(今は良くなりました)



一番重要なのは毎日の食事で、

お菓子は嗜好品だけど、

教室をする上では、

お菓子はどう影響するのかが知りたい。


しかし、栄養学、薬膳、マクロビオティック、ホールフード、ローフード、、、

流行のものから歴史があるものまで、様々な見解や健康法があり、

全く反対の事を言っていたり、

体に良い素材があったかと思えば、

デメリットや反対意見もあり、

そのたびにとってもモヤモヤ。

安易に本当の情報だけを知りたいと思うと、頭が迷ってしまいました。


やはり体調や体質はユニークなもので、

合う人がいれば、合わない人もいる。

一辺倒にはいかず、何が本当かだなんてないんですね。

何をフォーカスするのか、うまくバランスを見極める力が必要なんだと思いました。


試作が続くと、前から体が重くなるなーと思っていましたし、

それに対応出来る体力を備えなければいけない。(要は運動不足なのですが、、、)

食だけの問題ではないのかもしれません。


でも、最近、また朝マラソン(散歩?)を始めたり、

玄米を食べるようになったり、

食生活を少し替えてみたら、蕁麻疹が減ってきたので、

食べ物の重要性を実感したのです。

おまけで少し痩せました^^


お菓子の素材は、

砂糖やバター(動物性油脂)を多用します。

いわゆる悪とされるものばかり。

今まで大好きだったものを、

否定するような内容の本を読むのは本当に辛い作業ですが、

ただお菓子を作るだけじゃなくて、

もう一歩、違う視点からお菓子を見る事が出来るように、

多方面から勉強してきたいと思っています。

そして、それをお菓子教室でアウトプット出来たら良いのではないか、

と考えています。



今までは、

フランス菓子や、

作りやすい美味しいお菓子、

可愛いお菓子、を探求していましたが、

それにプラスして、

体に優しいお菓子作り、が加わりました。


こう書いてしまうと、なーんだそれだけかいって感じですが、

マクロビでは全く違う素材を使いますし、

今までの自分を否定するような感覚にしばらく取りつかれていて、

お菓子作りが進まなかったです。


あれ?よくよく考えれば今までも素材については厳選したものを使っていたので、

メニューはそんなに変わり映えしないかもしれませんが、、、

私のお菓子に対する思いは少し変わっています。




そんな事を考えていました。

そろそろお菓子教室、再開しますね。

もっともっと居心地よく、

安心してお菓子が食べられるように、

みんなの笑顔が見れるように、

また頑張りたいと思います!

これからもどうぞよろしくお願いします。


shigeko