哀しみも切なさも君のそばで謳いながら -2ページ目

哀しみも切なさも君のそばで謳いながら

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隆弘side


「はぁ…。何で俺じゃないんだよー」

「にっしー。うるさいで」


何がうるさいだ。
黙っていられるかっつーの!
俺の大事な大事な実彩子が……

「みさぁ~」

「演出や、演出!諦めろ」

「真司郎はぜんぜん分かってない!
もしリーダーの相手が千晃だったら
どうするんだよ!?」

「まぁ、それはいややなぁ。」


何が「いややなぁ」だっ!!
こっちの気もしらないで。

今回のLIVEで歌う「唇からロマンチカ」

リーダーとみさで歌うことになったんだけど、
その演出が…

バーのカウンターの上で
リーダーとみさが絡み合うっていう大人な
演出で…。
しかも、みさの格好はワイシャツ一枚に
黒のひもブラ。

俺だって滅多にあんな格好見せて
もらえないのに。


「何で俺じゃないんだよー!?」

「…何が俺じゃないの?」

「へ?あ、みさ…」

そこには、まさにその衣装で立つみさ。

「あれ?リハは?」

「ちょっと照明にトラブルあったみたいで、
30分くらいできないって。」

「あ、そ。じゃ上になんか羽織っておいで。
それじゃ、寒いだろ?」

こんな格好、やろーどもに近くで見せられるかっつーの。

「うんうん、今、動いて暑いから。
ちょうどいい。」

「…………」


こいつは、周りの視線に気づいてる?

メンバーだけならまだしも
スタッフさんもいっぱいいるのに。


「う、宇野~、さすがに何か着た方がいいと思うな~」

「え?大丈夫だよ。なに二人とも。」

俺の機嫌が悪いのがわかったのか、
日高がフォローに入るけど
みさは全く気づかない。


はぁ……。
もう我慢の限界。

こいつ鈍感すぎ。


俺はみさの手を掴んで歩き出す。



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