東シナ海で5月29日、中国軍艦が海上自衛隊の護衛艦と哨戒機に対し、射撃用の火器管制レーダーを向けたと疑われる事案があったことが分かった。挑発と取られかねない行為だが、レーダー照射があったかどうかはっきりしないため、防衛省は公表していない。
政府関係者によると、現場は東シナ海の日中中間線の日本側海域で、中国が開発を進めるガス田にも近いという。同日午前、中国海軍のフリゲート艦が火器管制レーダーを海自の護衛艦「さわぎり」に向けた疑いがある。さらに同日午後には、上空で警戒監視中だったP3C哨戒機に同様にフリゲート艦からレーダーが向けられた可能性もあるという。
火器管制レーダーは、砲弾やミサイルを発射する直前に照射し、目標の位置や速度を正確に把握するために使われる。ただ当時の護衛艦などのデータを解析したところ、実際にレーダーが照射されたかどうかは確認できていないという。省内には、他国の艦船や航空機にレーダーを向けるような行為も「武器の使用の一歩手前」との見方がある。
朝日新聞社
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