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昆布のソウルで読書

ソウル暮らしの昆布が韓国で1軒しかないブックオフで購入した本に関する感想を紹介します。
海外の新古書店で売っている本を中心とした内容なので新刊本、話題書などは殆ど出てきませんが思いがけず懐かしい本に出会えるかもしれません。

ウルはすっかり春模様です。今日は春風からの連想でタイトルに風のつく作品を選んでみました。勿論、小説の舞台は春だけではありません。でも何故か春から初夏にかけての季節を思わす青春スポーツ小説の傑作です。

一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ- (講談社文庫)/講談社
¥520
Amazon.co.jp ★★★★☆

佐藤多佳子 / 講談社 / 2009年07月15日 発売

(読む前に一言)
浦しをん著『風が強く吹いている』の読メ・コメントに堂場舜一著『チーム』とともに度々言及されていたので、気になっていた。50頁ほど読んだが非常に読み易く、且つおもしろい。三巻モノだが、アッと言う間に読み終わりそう。^^ (2012年05月14日)

(読後コメント)
が強く吹いている』が一種のファンタジーだったのに比べると、かなり現実的な高校陸上の青春。人物設定は百田尚樹の『ボックス!』に近い。3巻本-イチニツイテ-、-ヨウイ-、-ドン-の第1巻・高校1年編で、先ずは登場人物紹介で小手調べといったところ。嫌な人がひとりも出て来ない。
主人公を際立たせる為に無理やり作った悪役は不要という立場。だから言って爽やかな青春物語にスタウロ-ギン級の大物を登場させる訳にもいくまい。これはこれで良いと思う。学年が進むにつれて本も厚くなっていく、内容も正比例することを切に望む。(2012年05月16日) 

一瞬の風になれ 第二部 -ヨウイ- (講談社文庫)/講談社
¥580
Amazon.co.jp ★★★★☆

佐藤多佳子 / 講談社 / 2009年07月15日 発売

(読後コメント)
はスポーツものと言えば週刊コミックが相場だった。陸上テーマで思い出すのがアジア選手初の9秒台到達を描いた小山ゆう『スプリンター』。結構楽しんで読んだが記憶が。漫画の場合、超人化しがちだが、小説である本作では10秒台への壁をきっちり描いていて好感が持てる。
こまで順調だった高校生活だが、最後に、幼少期からの偶像であった兄の事故とそれに伴う感情的対立、精神的混乱…一時、部活を離れた主人公が私服にまま、駅伝の応援に出かける場面は、感動させようという著者の意図が見え見えにも拘わらず引っ掛かってしまった。歳かな?(2012年05月20日) 


一瞬の風になれ 第三部 -ドン- (講談社文庫)/講談社
¥780
Amazon.co.jp ★★★★☆

(読後コメント)
く比較される『風が強く吹いている』の場合、箱根駅伝に出るという明確な目標に向けて物語が進行するのに加え、競技場面を描きながら同時に回想気味に各人の思いを挿入することにより感動的なフィナーレを迎え得た。
一方、本作では百m走と四百mリレーを主題としている為、どうしても競技描写が淡泊になってしまうが、僅か十秒(或いは四十秒)余の世界を克明に描こうとすれば、一球投げるのに一週間を要した迷作『巨人の星』になってしまう。その代り前後の会話と三年という時の流れが書かれなかった思いを代弁してくれる。巻末座談会も又良し。(2012年05月23日) 

(関連書籍)
風が強く吹いている (新潮文庫)/新潮社
¥882
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チーム (実業之日本社文庫)/実業之日本社
¥720
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ボックス! 上/太田出版
¥578
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ボックス! 下/太田出版
¥578
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悪霊 (上巻) (新潮文庫)/新潮社
¥882
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悪霊 (下巻) (新潮文庫)/新潮社
¥987
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スプリンター 全14巻完結 [マーケットプレイス コミックセット]/小学館
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巨人の星(1): 1/講談社
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