今日(2021/02/28)、大仙公園の太極拳青空教室(無料)に参加して
ほっこりした身体で南海高野線「萩原天神」駅に降りました。
田んぼや畑の続く所に通っている路を歩いていると、ある畑の畦にそ
れらしき姿を発見?。確かめるために疏水を跨ぐ小橋を渡って畦に出
ました。少し戻ったところに、可愛らしい2本の”つくし”を見つけました。
今年の初見参です。何時もよりは早い発見です。
私が小学生だったはるか昔のこと、我が家では春になると大和川の
土手に、一家総出で野草を採りに出かけるのが楽しみな行事でした。
子供5人、大人が3人の大人数で、約30分の道のりを歩いて行きま
す。手に手に篭や風呂敷を結んで作った袋を持っています。国鉄(現
JR)関西本線の鉄橋が始まる所から約1キロ程の範囲をゆっくりと移動
しながら”つくし”、”ワラビ”、”ゼンマイ”、”野蒜”、”ヨモギ”、”スカン
ポ”などを採集していきます。2・3時間掛けて採ってから、また約30分
の道のりを歩いて帰ります。お昼のおにぎりを持って行った年もありま
した。
帰ってからも大変です。”つくし”は卵でとじます。”ワラビ”、”ゼンマ
イ”は灰汁を取るために湯がいてから天日で干します。”野蒜”は生の
ままお味噌を付けて食べます。”ヨモギ”はお餅につきこみます。”スカ
ンポ”は佃煮にします。それぞれその下準備が大変なのです。
話が永くなりますので、”つくし”についてだけ書きます。約200本ほ
どの”つくし”の袴を取り去ります。”つくし”1本で最少でも1つ、最多で
は5つ程付いています。それを全て取り去ります。取り残しがありますと
食べたときに、口の中がイガイガしますので特に注意が必要です。そ
れからしっかりと水で洗います。これで下準備が完了です。これを出汁
で炊いてたまごでとじます。少し苦みがありますがおいしく食べられま
す。大好きなご馳走でした。
約70年程前のことを、思い出しました。