その夜、布団の中でブツブツ言っている。

××(兄の名前)に、言ってやる、≯≯(私の名前)がお金や保険を取ったって。≯≯は許さん、偉そうに説教しやがって。等と大きな声で言っている。

始めは聞き流していたが、キチンと聞いておこうと思い、暗闇の中立って聞いていた。そして録音をするのだが、そういう時に限って話さない(⁠*⁠_⁠*⁠)

しばらくブツブツは続き、夜中の3時くらいにはなっていたと思う。

気がついたのは5時半くらいで、母親がテレビをつけた。昨日から置いてある冷めきったお弁当を開けて食べている音がする。

そしてまた寝た。

透析の日なので6時に起きるところ、6時半に母親に声を仕方無しにかける。

抑揚なく短い言葉で。病院だよ。

シャントに貼るテープを渡し、いつもは私が貼ってあげるのだが、やはり自分で貼っていた。

それから、着替のズボンを渡すと、いつもは私が履かせていたが、これも自分で履いていた。やっぱり自分でできるじゃん。

張り詰めた空気の中、母親も私の態度に準じて行動を起こす。もう帰ってこれん。と何度も言いながら。

身支度をすませて、車に乗り込むのに、いつもは私が手助けをするが、やはり今日は自分で歩いていく、乗る。

シートベルトして、といつも声をかけるが、今日は私が何も言わずにシートベルトをかける。

車が出発する時、もうこの家に帰ってこれない、さいなら、ππさいなら、と聞えよがしに言う。

私はいたたまれず、音楽をかけるが、好きな曲が嫌になりそうでテレビに変える。

行く車中、見るもの全てに、さよなら、もう帰ってこれん、帰っちゃいけんだ、と聞えよがしに言う。

気分が滅入る私がいる。

そして、究極の一言、€€(妹の名前)迎えに来てよ。あー、妹はいいんだなー。と。

そして、よくわかったのは、母親は私の事、基本嫌いだという事。信頼していないと言う事。私を物凄く下に見ている事。世話をしていてこんなに辛いことはない。

あー、そういえば、血圧を測る時に私の内ももをつねったり、頭をこずいたり、蹴ったりするのは、根底に嫌いがあるからか、と気がつく。

気がつくの遅いよね(⁠ ⁠;⁠∀⁠;⁠)


病院について、車椅子に乗り換え、私は言葉がない。

担当の看護師さんにお願いする時、涙が出てしまい、すみません、少し後で話しをしたいのですが。と言う。

看護師さんにひと通りの事を話し、入院をお願いする。

看護師長も主治医も不在なので後で相談して連絡しますとのこと。

ま、とりあえずは離れた方がいいと思う。

入院してね。