17時くらいに勤務交代で担当の助産婦さんチェンジ。

もうほぼ子宮口全開とのことで、少しずつ息んでみるように言われる。

母親学級で教えてもらったみたいに息むと、『結構長く息めれるね。そんな感じ。何かスポーツとかしてたの?』と言われた。

吹奏楽してたのが、こんなところで役に立つとは思わなかった。

何度か息んで、院長先生再登場。

子宮口全開になり、ベッドが分娩台にセットされ、いよいよ分娩開始。

院長先生私のお股を見て、何やら機械を準備し始める。

そしてもう一人先生登場。

そして私が息むと、いきなり先生が私のお腹をぐいぐい押し始める。

そして院長先生が吸引機で赤ちゃんの頭を引っ張る。

私『う~ん!!』

先生お腹グイグイ。

院長先生『ズボボボボ…キュポン!!』(吸引機の音)

これを何度も繰り返す。

やはり、この時すでに麻酔は切れており
陣痛がくれば腰に激痛と、先生にお腹をぐいぐい押される痛みで、痛みの閾値ははるかに越えていた。

早く出したい気持ちと身体がついていけないので、なかなかうまく息めなくなってきた。

そんなとき、私の後ろで立ち会ってた旦那が、陣痛に合わせて『はい!せーの!』と息むタイミングの声かけをし始めた。

その声は段々大きくなっていき、私は『とにかく頑張らなきゃ!!』と再び気合いを入れ直すことができた。

院長先生やお腹をぐいぐい押している先生、助産婦さんから交互に『あと一息で頭出るよ~。息吸ったら休まず2回息んで!』と言われ、とにかく息んだ。

これで最後の息みだ~!!と渾身の力を込めて息むと、

『ドゥルン!!』

って音がしたんじゃないかってくらいの感覚で、赤ちゃんが出てきた。

『あ~!』



って私が叫んだ。


赤ちゃんは泣かなかった。

先生に赤ちゃんは吸引やら刺激やらされている。

でも私は冷静だった。

絶対この子は息するって、泣くって思ったから。

数分後、『ホニャ…ホギャ~!!』

力いっぱい赤ちゃんは泣いた。

私は『よく頑張ったね~偉いね~』って泣きながら赤ちゃんに声をかけた。

助産婦さんが赤ちゃんを私の胸の上に置いてくれた。

まだ泣いてたが、あやしたら泣き止んだ。

吸引のお陰で、赤ちゃんの頭はやや延びてたけど、なんにせよ我が子を抱けたことが幸せだった。

先生から『左向いたまま頭が出てきたから吸引したよ。回旋異常ね。そのせいで会陰裂傷したからこれから縫うから。お疲れさん』

といって院長先生は退室した。

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少しの私の記憶と旦那の証言より。

痛すぎて呼吸も母親学級で教えてもらった方法で出来ず、乱れまくってた。

私『痛い~!!無痛ぅ~…無痛ぅ~…』

旦那『無痛にするん?』

私『無痛ぅ~…』

旦那『助産婦さぁーん!無痛にしたいそうでーぇす!』

おかん『助産婦さん!無痛分娩にしたいってこの子言ってます~』

と病室から2人して叫ぶ。

いやいやナースコールしようよ。
超迷惑。

何事かと師長さん登場。

師長さん『無痛にする?じゃあ先生呼ぶね』

助産婦さんに処置室に移動するねーと言われて、なんとか歩いて移動。

旦那、なぜか聞き間違えてトイレいくねーと聞こえたみたいで、トイレのドアあける。

助産婦さんから『なんでトイレあけるの?!どうせ出ないから!!』

と切れられたらしい。
かわいそ。

処置室でエヒゾリにされるが、この間にも陣痛がくるため、痛すぎてじっと出来ず。
案の定助産婦さんから『今動かないで!赤ちゃんも頑張ってるからお母さんも頑張って!!』と一喝入れられ、バスタオルをひたすら噛みながら悶絶する。

麻酔するときに『ちょっと痛いよ~』と言われたが、全然痛くないし。陣痛の方が断然痛い。

麻酔入れてから足の間隔がなくなり、痛みが嘘のようになくなった。

トイレ行けないからどう尿してもらって、オシッコめちゃでた。

この時子宮口6センチ。

ストレッチャーで帰室し、旦那と笑顔で対面。

ただ、助産婦さんから『赤ちゃんが急に下がってきたから痛みが強かったのかもね。麻酔は即効性を優先したから、効果は2.3時間位。多分分娩まで持つと思うけど、麻酔切れてしまったらその時考えますね』と言われた。

うん、でもね。

分娩中に麻酔が切れても、私に考える余裕はないっしょ…と思った。

その後からは張りは分かるが、痛みは全くなく、おかんと普通に話してた。

でも段々麻酔が切れてきたのか、さっき感じてた腰の割れるような鈍痛が少しずつ復活…。

休みたくなり、おかんに『少し痛くなってきた…まだ我慢できるけど…』おと言ったのに、おかんは変わらずペチャクチャ喋ってたな。

ここでもKY炸裂おかんだった。

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30分毎に助産婦さんが来て促進剤の流量を上げていく。
昼御飯出されたが、看護師さんから『もし無痛考えてたら3割程度にしといてね』といわれた。あまりお腹空いてなかったので2割食べて、あとは旦那にあげた。旦那もパン食べたばっかだったから『食いすぎた』といって、ソファーで寝た。

13時半くらいに促進剤の流量が上限まで達し、そこから急に張りが来たら腰に激痛が走るようになる。
まだ我慢できたが、14時に院長先生登場。
『どう?』といわれて、まだ我慢できる痛みですと伝える。
内診で子宮口は4センチほど開いていた。

『じゃあ破水させるね~』と言い、ガチャガチャ機械で処置される。
痛い~!と思ってたら、お股に暖かいのが流れるのがわかった。

『ここから子宮口どんどん開くから痛み強くなるけど頑張ってね』といわれて、院長先生退散。

さらに腰にというか骨盤全体に激痛。まさに開くぞ~って感じ。

旦那に腰を押してもらうがあまり楽にならん。

あと尿意でなんとかトイレいくが出ない。
なんとかベッドに戻るが、ベッドに横になれず、ベッド脇に前屈みになって悶える。
旦那に助けてもらってなんとかベッドに横になる。

そこにおかん登場。

私『痛い~!!』
おかん『痛いやろ~。お母さんも痛かったわ~。』

今そんなのどうでも良いから!
気が散る~!

痛すぎてここから私記憶が途切れます。



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