微量PCB分析 北海道


◆低濃度(微量)PCB 機器とは


低濃度(微量)PCB 機器は非意図的にPCB が混入した機器であるため


製造事業者に問い合わせても確認することはできません。


製造事業者での自主調査1)により,平成元年以前に製造された機器の


絶縁油に微量のPCB が含有されている可能性が高いことが判明しています。


このような背景から,実際に絶縁油中のPCB 濃度を測定しなければ


低濃度PCB 機器(0.5mg/kg より高い)に該当するのか否かが分かりません。


当社においては,環境省から公示されたマニュアル2)に示された


「溶媒希釈/ガスクロマトグラフ/高分解能質量分析(GC/HRMS)法」による


測定を行っていますので,ご相談下さい。


◆分析方法


「溶媒希釈/ガスクロマトグラフ/高分解能質量分析(GC/HRMS)法」は


高分解能MSがもつ高選択性・高検出力を利用した,前処理フリーの分析方法です。


妨害物質の影響を緩和するために,ヘキサンによる希釈(~1,000倍)を行います。


基本的に硫酸処理等の前処理を行わないため,試料間のクロスコンタミネーション


が起こりにくい分析方法です。


反面,品質管理の面から機器に求められる感度が


高くなるため,機器管理が重要になります。


マニュアル2)においては,標準物質を分析した際の感度が,


「2,2’,5,5’-TeCB(IUPAC No.52)注入量10fgあたりS/N比が10以上の


感度を有していること」を求められています。


当社においては,10年以上のダイオキシン類分析における経験を基に厳密


な機器管理を行い,マニュアルに示された感度が得られるように細心の注意を


払っております。