もう 15 年以上もフリーランスとして ある仕事を在宅でしている。
在宅と聞くと いわゆる内職というイメージを持つ人も多いらしく、主婦の片手間の内職でお気楽でいいわね みたいに言われることがあるが、実はそうではない。

一時期はママっちが この在宅の仕事で一家を支えていた。そう、大黒柱の時代もあったのだ。
自分でも思うが、当時はよく働いた
2 つの仕事を掛け持ちでして、夜中の 2 時ちかくまで働いたこともある。なにせ ママっちが稼がないと一家全員が路頭に迷ってしまうのだ という妙な危機感があり、とにかくガムシャラ だった。頑張ったものだ。

今はパパっちが大黒柱となり、ママっちはあの頃の頑張りで燃え尽きた(と本人は思っている)のと、体力と気力がなくたってきたのと、あの頃のような危機感もなくなってきて、仕事に対する情熱 が失せてしまった (ってか、昔から情熱があったのかも疑問だが…)

でも、まだしばらく、息子っちが大学を出るまでは やっぱりいろいろお金が必要。だから今も仕事は続けてる。

フリーの仕事は楽チンそうに見えるらしいが、実は結構ストレスがたまる。

仕事がくれば、必ず納期というのがある。納期は必ず守らないといけない。それにいい加減な仕事をしたら 次から 仕事がこなくなる。だから、自分はプロなのだ、これでお金をもらっているのだ と言い聞かせて手抜きをせずに仕事に取り組まなければいけない。いい加減なことはできないのだ。
これが仕事があるときのストレス。

もう1つのストレスは仕事がないときのストレス。以前は断っても断っても次から次へと仕事がきた。でも リーマンショック以降 情勢はがらりと変わった。ガムシャラに仕事してた時と比べて今では収入はその 1/3 にも満たないのだ。
1 つの仕事を納品してから次が来るまでに間がある。この間が 2、3 日くらいだったら 息抜き と思えるけど、それが 1 週間もすると だんだん心配になってくる。あれ、仕事来ない。何かへましたかな  など、悪いことを考え出す。このまま仕事がこなくなったら どうしよう と悩みだす。これが仕事がないときのストレス。

そして仕事が来るとホッとして、今度は仕事があるときのストレス。こうして考えてみるとストレスが循環している生活だ

ずいぶん前に なんかの雑誌で山田太一(だった気がする。とにかく有名な人)の対談を読んだ。そのとき、その有名な彼が言ってた

「いやぁ、フリーの仕事というのは、仕事の話がきたら 忙しくても なかなか断れない。自分が辛くなるのを承知で かけもちで 仕事を受ける。だって、仕事がいつこなくなるか わからないという 漠然とした不安があるから あるときにやらないといけないって 考えてしまう。これはフリーで仕事する人の悲しい性だ」って

思わず目からうろこ  こんな有名人でも 私みたいな下っ端の一庶民と同じ悩みごとがあるんだって、ほんとにビックリした  

そんな風に思わない人も もちろん たくさんいるんだろうけど、
まぁ、フリーランスの生活も外から見るほど お気楽じゃないのよ  

ますますマダムになりたいと思ってしまう今日この頃だ。



朝のお散歩の楽しみの 1 つ。 みんなでおやつをもらう。
誰一人として喧嘩することもなく、順番を待ってもらうのだ。
おやつ