瀬戸内考古学研究会の発表内容ー第一部の高木・児玉要旨 | しもちゃんのブログ

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第一部は瀬戸内弥生石器を巡る諸問題でしたよね。

そのトップは高木邦宏・児玉志(愛媛県西予市教育委員会)の「製作実験から見た石庖丁の型式と地域」


西予市がある愛媛県も、徳島県も和歌山県から畿内南部も石庖丁の材料は全部、同じ結晶片岩。みな緑色をしてますね。だって、中央構造線上の三波川帯に属してる石ですから当たり前ですよね。


でもね、その製作品を見ると形が地域によって違うのは当然なんだが、形ではなく仕上げの精巧さ、形の決まりなどが随分愛媛のものとそれ以外のものでは違うんですよ。


何でそんなに違うのかと言うのが取り組みのはじまり。


愛媛の材料で造るとどうも上手く形が収まらない。製作に参加した人たちに言わせるとモデルに従って造ろうとしても思いのまま成らず、出来上がったのが形ですって。それでは形が文化にならない。


そこで徳島の吉野川・鮎喰川から、和歌山、奈良の紀ノ川を走り回り、材料を集め、製作実験を行い、選られた結果を発表するものです。


製作過程なども発表されるが、机の上であるいは遺物見ただけでの想定とは違うリアリティありますよ。


是非、御一見、御一聴を。