今日(8/7)の愛媛新聞に文京遺跡駐車場化に対する解説記事? | しもちゃんのブログ

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この記事、えひめニュースウエーブという特集的なものらしく「文京遺跡保護区の現状と課題」というもの。


見出しは「駐車場舗装に不満の声」で、学長に取材して記事にしたらしい。

学長は正式決定ではないが、関連部署に保護区以外の場所に立体駐車場などの建設を検討させていることを表明。「遺跡を壊したり、施設を建てたりするつもりはない」と言う。つまり、現状報告みたいな発表であるが、市の文化財保護審第四部会へのあの「土建屋」まるだしの返答よりは進んでいると評価していいものかどうか、まだまだ監視を要する。


大学は駐車場化は暫定措置というが、近年遺跡を軽んじてきてることは間違いない。

 特に独法化以後、「国立」ではなくなって、いわば建前上民間化したことをいいことに、法律違反すれすれでも潰すという何でもありの姿勢を文化財に対してとっている。

その典型が愛媛大学の御幸寮の再開発で、二次の調査とさらなる事前調査によって、そこが遺跡地であることが明らかにされ、大学年報にも明文化されていて、大学はその存在を承知しながら、無発掘で開発を強行するという、質の悪い開発業者でもようしないことを大学はするようになった(平成21年)。

 すでに重機が土掘りを始めていたが、行政当局の努力によって、寸止めで調査は行われたが、大学はた確信犯で遺跡を潰しかけたのだ。この動きに対して、全国的埋蔵文化財保護チームの愛媛大学在職幹部は知らんぷりなんだからな。これらについてはそのうち詳細を書くこともあるであろう。


そのほか今回記事で、学長が「執行部と埋蔵文化財調査室との連携不足」を公にしていることは注目すべきことである。大学が閉塞社会に落ち込み、自己の利益の観点でしか考えないことは明らかになったが、「連携不足」なんて当たり障り内表現になっているが駐車場化への道を一方で支えたのはこの調査室にもある。

大学内埋蔵文化財に対する良心であるべき調査室の幹部が文化財保護、地域文化財への認識、調査・報告・研究の責任感をもたず、ただ掘るだけの体たらく、いわば自壊した状態では保護の砦にはとうていならないであろう。そのまま、駐車場化されるのもムベナルかなである。これについてもな、そのうち。