座長としての大宮3(過去記事) | 北東西南

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つづき。


こうしてみると、ニノと大野くんの役者としての特徴は正反対のように感じます。

大野くんは外的変化に特徴があり、雰囲気、見た目からがらっと変わってしまう豹変型の役者。役を作りこみ、追求した結果行き着く芝居です。

そして、大野くんの魅力の中で(もちろんいろいろあるんですが)特筆すべき最大の点は「様式美」です。私は彼の歌や踊り、身のこなし(ONのときの笑、です)からは「型」を強く感じます。だから時代劇(殺陣)なんかもすごく似合うのです。「魔王」では、この大野くんの長所をよく理解したスタッフが、「様式美」の観点から画を取っていたことが、「魔王」の大成功に一役買ったと思っています。逆に感情的な芝居って少し苦手なんじゃないかなあと思っています。

そして大野くんの「様式美」を支える特徴として、大野くんの「顔」は外せません。大野くんの顔って不思議じゃないですか?

ホント、いろんな表情がある。素の大野智のときは、自らくるくる表情を変えるようなエンタメ性は持ち合わせていない大野くんですが笑、赤ちゃんからしとどに色気が零れ落ちる妖艶な表情まで、仮面を付け替えているかのように変化するあの顔。少年から大人の男まで、また男性性から女性性まで。あれはタレントとして、役者として、すっごい武器ですよ。

「豹変」+「様式美」の大野くんに対して、ニノは「ナチュラル」+「変幻自在」ってとこでしょうか。ニノは感情的な芝居、上手ですよね。お茶の子さいさいに操れる感じがします。そこが、演出家らしいクールさを感じるんですよね。

ニノはインタビューなんかでも、よく「魔王」と大野くんに触れて話してますよね。あれはニノなりのリップサービスでしょうけど、ニノは大野くんの芝居見て、楽しんでたんだろうな、と思います。そして、大野くんは。。。。。ニノのドラマみてるのかな。。笑

過去記事 2008/12