魔王が終りました。 | 北東西南

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shimaのアイドル・芸能ブログです。

2008年09月13日


ああ、そして私の夏も同時に終りました。。
「金曜ドラマ 魔王」
大野くん初主演連続ドラマ。
発表された5月からずーっと楽しませて頂きました。
放送開始までは韓国版をチェックし、「魔王」自体にハマり、(韓国魔王については日本魔王放送までに1回、日本版と同時に1回、と計2回通しで見ました。)
日本版が始まってからは、毎週金曜日が楽しみで仕方有りませんでした。
大野くんが主演ということがとっかかりではありましたが、「魔王」という素材の素晴らしさ、日本、韓国双方のチームのポリシーある作品作りへの姿勢に魅せられ、この(TVを見ない私が)私が、ドラマを完走することができました。たぶん、「眠れる森」以来です笑。
はい、DVD予約済、サントラ捜索中です。

魔王自体の感想は、「魔王ブログ」に書くとして、ここでは大野くんについて書こうと思います。

まず、
「大野くん、ほんっとーにお疲れさまでした!!!!!」
パチパチパチパチパチパチパチパチ!!

大野くん主演ドラマがきまった時に、嵐友のしげちゃんと、
「大野くんのことは信じてるけど、どーか、お願いだから実力をちゃんと発揮してくれぇ」っていうお話しをしたことを覚えております。
大野ファンとしては、今回のドラマが一般のみなさんにとっての「本当の大野くん」の顔見せになるだろう、と、なかなか緊張するイベントだったのです。
「本当の大野くん」大野くんを観ているひとにはわかるはず。。
でもこれまでは.深ーいファンでなければ気がつかない、それは奥地に隠されている秘宝のようで、魔王放送前、その秘宝を目にしたものは、この嵐全盛期においてもまだまだ少数だったのです。

実際、「魔王を大野で、」という発表があった当時、世間の評判は「なんで大野??」でした。

韓国版で大野くんと同じ役を演じたチュ ジフンは180センチを超す長身。
モデルでもある彼は超絶にスタイルが良く、また顔も切れ長の一重が印象的。冷たい表情が似合います。
そして、チュ ジフン演じるオ スンハ(韓国版の成瀬役名)はとても魅力的でした。
その魅力は彼のルックスからにおいたつものも大きく作用していました。
韓国版の監督も言っていましたが、チュ ジフンがスンハ役に決定した理由の大部分は、そのルックスにおける優位性からです。
(この件については以前も書きましたが)
韓国版の監督が描きたかった「魔王」には、彼以上の素材はいないでしょう。それくらいのハマり役でした。
そして、回をおうごとに、チュ ジフンの演技までもが素晴らしくなっていったのです。

そんな人が、すでにやっちゃった役なのです。
「魔王」役は。
とりあえず、「韓国版」を視聴済で、大野くんを「嵐のぼーっとしたリーダー」としか認識していない人は、まず「大野魔王」を受け入れ難いでしょう。
しかも大野くんはジャニです。
そしてW主演にも、揃ってジャニで、しかも韓国版とイメージが違いすぎる生田斗真です。
そして韓国リメイクもの、と、ファンもいるけどアンチも相当数いると予想される中でのスタートでした。

様々な情報が出てくる頃、すでに私は「韓国版」を視聴済でした。
「なんて神ドラマなんだ」と感動していました。
チュ ジフンもオム テウン(刑事役)も大好きになり、韓国ドラマ自体を好きになっていました。
「原作の魔王」に魅了されつつ、大野くんに用意された高いハードルにおののきながらもワクワクしていたのです。

ジフンと大野くんは全く似ていないけれど、スンハ(成瀬)のニュアンスは確実に大野くんのなかにある。
しかもたぶん、大野くんの得意な種類の仕事だ。。と思い、
大野くんにこの役を持ってきたプロデューサーの眼力を讃えたい気持ちでした。
(+act miniでのインタビューでこのプロデューサーは「嵐のコンサートでの大野くんの鋭さに驚いた」と話していました。やっぱりそこか。。。)
お芝居の中で、その役者の特性(顕著に感じる性格や性質)が役柄とリンクする時に「ハマる」という現象が起きるのだと私は思うのですが、大野くんの場合、ハマるワードは「完璧」だと思います。
(ちなみにジフンは「人間離れ」だと思います)
大野くんは、「素顔がにじむような役」ではなく「完全に別人・別世界のなにか」を表現するとき、天才的な仕事を見せます。
職人肌なんでしょう。。。(そして照れ屋なんでしょう・・・)
自分とかけ離れたものを「創作」し、「磨く仕事」が性に合っているのだと思います。
そして、やるんだったら究極に突き詰めてしまうあの凝り性。
今回の「成瀬領」もそうですし、「コンサートでのソロ」や「サミー」「エアボーカル」なんかもそうだと思います。
「自分」を覆い隠し、「完璧なプラン」を練り上げ実行する、大野智はそういう仕事をする人です。
この部分、「成瀬領」ともろかぶりですね。
成瀬領の「天使と悪魔」は大野智の「表と裏」とかぶります。
両方の顔が魅力的なところもね。

ドラマが終わった今、とても高い評価を得ている大野くん。
(私はありとあらゆる「魔王」に関する掲示板を覗いておりますが、石珠混合の意見の中、大野くんへの評価はとても高いと思われます)
ドラマを見ている人は1種のサブリミナル効果で、大野くんのことを理解し、惹かれていったのではないかな~と思います。

でも、実は、私、素材としての大野くんは極上だと思っていたんですが、「演技」に関しては、今まで一度も・・・「凄い」って思ったことなかったのです。正直。

上手なんですけど、いろんな役者さんがいるなかで、「凄い!」ってほどではないなあと。。。正直。

大野×演技っていうのが、あまり見かける組み合わせではないし。。。
今までのデータが、「黄色い涙」と「転世薫風」だけでしたから。。理解しきっていないのかもしれませんけど、
私の中で「大野智」というジャンル(もう一種のジャンルです)は
「とてもレベルの高いものを見せてくれるもの」ってことになっていまして、これまでの大野くんの「演技」は、他方面のレベルに比べると、
少し見劣りするなあ、くらいに思っていて。。。

ですが。
この「魔王」で、びびりました。
どこかでも書きましたが、あんなお芝居する人を私は見たことがありません。
「魔王」役はあまり感情を表に出さない人間の役で。
たまに意思や感情が「香る」くらいのもので、ベースは無表情、もしくは心とは違う顔をしながらも、裏の真実の顔も感じさせるという芝居が必要になります。
韓国版では、ジフンは超絶無表情で通していました。(後半はその反動で、感情が噴出したシーンはとても怖かったですが)
ですが、日本版では成瀬を軸に、成瀬側をドラマチックに描いていましたので、超絶無表情というわけに行かず、大野くんは「大仰な演出の中、ベタになり過ぎない程度に」、また、「心理を丁寧に描写する時間がない為、視聴者にわかりやすく伝えるファクターとして」七色の無表情を使い分けなければなりませんでした。
この表情が見事すぎて。。。
たとえば
「うれしい」「かなしい」「たのしい」「くるしい」など、単純な感情表現で済む(もしくはそういった画一的な表現しかできない)芝居もありますが、
「悲しいのか嬉しいのか自分でもよくわからない」
「思考と感情が真逆の方向へ進む感覚」を表現するのってとても難しいと思う。
今回の成瀬領は、こういったわかりにくい感情をもった役で、これを絶妙な表現で、「ベタと難解のちょうどいいライン」に持ってくることのできた大野くんは本当に凄いと私は思うわけです。
きっと、あの完璧さで成瀬領を攻略していったんだろうな。。。と
思うと、やっぱり大野智は間違いないなあ、と思うわけです。

この「魔王」でも、大野くんは私をびっくりさせくれました。
予習もばっちりだったし、想定外に驚くことはないだろう、とやや安心して視聴していた私を毎回どきどきさせ、放送が終わった後には毎回「く~そうくるか!やるな!大野智!!」と叫んでいました笑
本当にヤツは。。いったい何なんだ。。。

と、いうことで、まだまだ「魔王熱」覚めやらず、でございます。
さあ、これから魔王ブログ更新してきます~~。