この何年もチームが浮上のきっかけを掴めないのも言わずもがな打力の弱さで総得点 538は12球団最低。

長打力、打点、塁打数はリーグ最低。とにかく得点が取れなかった(もちろんこれも最低)


開幕を四番大山でスタートしたときある程度覚悟はしていた。大山は右へおっつける打撃が中心で相手に与える恐怖心はないだろうなと。本塁打は期待出来ず繋ぎの打者の印象。その割りに打率もそれほど高くなく .258に終わった。打点76はそれなりの数字ではあるが勝負強さはなかった。六番あたりで楽に打たせるのが良いと思ったが、不思議なもので四番を外された後もチャンスは常に回ってきた。大山とはそういう運命を背負ってるのかも知れない。

チーム最高の打率を残した糸井も古傷の様子を見ながらで無理させられなかった。そんな中、近本の存在がなければ今季これだけの戦いは出来なかった。高い守備力と足の速さは前評判通りだったが、打撃力も目を見張るものがあった。引っ張って強い打球が打てるのも魅力で小さな体に見合わず本塁打は9本。逆方向へ流す打撃を意識してシーズン中盤は調子を落としたがプルヒッターだ。あの長嶋さんの記録を破る159安打は見事だった。36盗塁と初のタイトルを獲得したが2位の山田哲人は33盗塁に対して3度の盗塁失敗しかしてない。近本の15の失敗は今後の課題でもある。

途中から四番に座ったマルテも中距離打者で本来なら五番あたりを打つのがよいが現状では他に見当たらない。糸原の五番は勝負強さを発揮する場面もあったがなんとも寂しい限りだ。中谷や高山が使えそうな雰囲気はあるが来年どれだけ伸びてくれるのか。原口は使いどころがむずかしいが代打の方が重宝しそう。

鳥谷に引退勧告した大きな要因として木浪と北条の存在があった。新人ながら近本とのフレッシュコンビは見てるだけでわくわくした。北条はようやく後半から勝負強さを発揮してきた。とはいえレジェンドが他球団のユニフォームを着るのは寂しい。内野陣の層の厚さに対して外野は福留と糸井に代わる選手がまだ見えてこないのが現状である。

今年のタイガースを支えたのは紛れもなく投手力だった。

チーム防御率 3.46、さらにホールドの174は他球団をダントツで上回っており12球団最高の数字。

前半勝ち星にこそ恵まれなかったが西の加入は大きかった。先発すれば5回は投げきってくれたし3点以内に抑えてくれた。最終的に10勝(8敗)したが打線の援護さえあればあと3つは勝ててた。
青柳の成長もじつに頼もしかった。四死球の数は以前より減ってコントロールで自滅することが少なくなった。規定投球回に達したのはこの2人だけだった。

誤算だったのは先発の柱になると期待したガルシアだった。キャンプの投げ込み不足が気になったが、案の定開幕から大炎上を繰り返して二軍落ち。終盤にはロングリリーフで起用に応えたが6勝8敗は期待はずれ。
メッセンジャーは昨シーズンあたりから力の衰えを感じざるを得なかった。一本立ちを期待した才木や秋山、岩田、 岩貞もシーズンを通して先発に定着出来なかった。


先発が早々にマウンドを降りる中、リリーフ陣の頑張りは素晴らしかった。ジョンソンのを筆頭に岩崎、島本、能見、守屋の活躍が少ないリードを守りきった。
抑えのドリスの安定感のなさは常に冷や汗ものだった。防御率こそ悪くないものの四球や暴投の多さ、さらに守りの悪さからピンチを招くことも少なくなかった。藤川に抑えが代わってから中継ぎ陣も勝ちパターンの形が見えた。正直、藤川がこれほどまでに復活するとは驚きだった。全盛期の火の玉みたいな豪速球ではないもののスピンの効いた真っ直ぐは超一級品だ。
みなさまお久しぶりでございます
今年のプロ野球は福岡ソフトバンクホークスが3年連続日本一で幕を閉じましたね


我が阪神タイガースもシーズン終盤に6連勝しクライマックスシリーズに進出。横浜DeNAベイスターズを下してファイナルステージまで進出するというねばりを見せてくれました。
しかしながらシーズンは常に借金を背負った中での戦いであり最終成績の 69勝 68敗 6分けが示すほどの上位を目指せる内容ではなかった。
そんな今シーズンを回顧してみようと思います。