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腕神経そう麻痺の鍼灸治療
腕神経叢麻痺とは、重いリュックサックを背負い、腕神経叢神経がベルトに圧迫され、腕神経叢の神経障害が起きて、腕神経叢麻痺が起こる病気です。
腕神経叢は脊髄神経から分岐し頭・首・上肢のうちに鎖骨・上腕・前腕・手へ繋がる神経叢です。腕神経叢は脊髄神経から分岐し頭部・背中・肩部と上肢のうち後頭部・首・鎖骨に繋がる頚神経叢と相互に連結しているためこれらを合わせて頚腕神経叢と呼びます
登山などで重いリュックサックを長時間背負うと、ベルトで肩が押し下げられ、腕神経叢神経を圧迫し麻痺が起こります。重いリュックサックを背負う人に多く見られることから腕神経叢麻痺と呼ばれています。肩の圧迫はリュックサックだけではなく、肩にかけるバックや重いものを担ぐことでも圧迫されます。特になで肩や筋肉が少なく痩せている方も圧迫が起こりやすいです。
腕神経叢麻痺は重い物の入っていないリュックサックでも、リュックサックが体で上下して持続的に力が加わった場合に起こる事もあります。

取穴:阿是穴、手三里、陽陵泉。低周波電気治療器使用。
腱板炎の鍼灸治療
肩腱板炎、腱板断裂とは、腱板の断裂と腫れを伴う状態をいいます。
腱板は肩関節を安定させ動かすために重要なものです。40歳頃からこの腱の老化が始まり、強度低下による断裂の危険性が高まります。仕事で重いものを持つ人、転落や交通事故で肩を打撲した人、転倒などの大きいけががきっかけで断裂する場合と、日常生活の動作の中で自然に断裂する場合もあります。水泳肩、テニス肩、肩腱板炎の原因に肩関節腱板炎が多くを占め、肩インピンジメント症候群などともよばれています。肩峰下滑液包炎も腱板に隣接する部位の炎症で、原因については同様と考えられます。
肩関節は肩甲骨と上腕骨で構成される関節です。肩関節は人間の体の中で最も可動域が広く、ある程度の弛みがあるため脱臼が多いのが特徴です。

【肩透穴針】:風池、天宗、肩髃、肩貞、肩井、雲門、肩外兪、巨骨。電気針、20分間後、吸い玉20分間。
半月板損傷の鍼灸治療
半月板損傷とは、膝関節の左右にある内側半月板、外側半月板がスポーツ外傷、変性などにより損傷、断裂した状態です。
半月板は弾性に富んだ線維軟骨でできていて、大腿骨と脛骨の内側、外側のすきまにあり、関節の適合性を良くして安定性を与え、荷重ストレスを吸収分散するクッションの役目もしている三日月形のものです。この半月板は膝にひねりが加わるスポーツ活動で損傷を来すことがあります。半月板損傷の発生部位は外側半月に多いのが特徴とされてきましたが、近年はスポーツ損傷の増加で内側半月の方が頻度が高くなりました。内側の半月板損傷はスポーツによる外傷で発症することが多く、外側半月板損傷は生まれつき半月板が大きい場合(円板状半月板)に発症することが多いのが特徴です。
取穴:膝眼、委中、膝関、鶴頂、膝陽関。電気針、20分間後、吸い玉20分間。膝眼に間接灸9壮
もやもや病の鍼灸治療
もやもや病とは内頚動脈が頭蓋内に入り最初に血管を分岐する直前で左右とも急速に狭窄ないしは閉塞する病気です。
脳は左右の内頸動脈と左右の椎骨動脈の合計4本の血管によって栄養されており、これら4本の血管は脳底部でウイリス動脈輪を形成しています。このウイリス動脈輪は動脈が一本詰まっても他の血管から血液が流れこむための安全装置として働いています。ウイリス動脈輪が機能せず脳血流が不足しますとウイリス動脈輪近傍の本来は細いはずの毛細血管が多数拡張して側副血行路を形成し、脳血流を維持しようとします。もやもや病の場合、脳血管の毛細血管が多数拡張していますので、脳血管を造影した際に脳血管がもやもやしたように見えます。

もやもや病の典型的な症状でないため診断が遅れる場合には、学力の低下、めまい、行動異常、視覚異常、両足の脱力、全身の虚脱、失神発作、頭痛、嘔吐、嘔気などがあります。

取穴:百会、前頂、懸顱、後頂に頭皮針。後遺症の場合、取穴:大椎、肩髃、曲池、手三里、合谷、魚際、太淵、足三里、伏兎、風市、環跳、陽陵泉、絶骨。電気針。
メニエール病の鍼灸治療
メニエール病とは、内耳の内リンパ液の調整がなんらかの原因でうまくいかなくなって過剰になり、内リンパ水腫をつくり、これが神経を圧迫し、めまい、耳鳴り、難聴などのさまざまな症状が現れる状態です。
メニエール病は、めまいと相まって、耳の聞こえにくいのと耳鳴りが重なる状態です。フランス人の医師でプロスペル・メニエールが初めて提唱した病気です。厚生労働省の特定疾患に指定されている難病です。
メニエール病は、内耳のリンパ液の産生量と吸収量のバランスが崩れることにより起こると考えられています。通常は、分泌と吸収が絶えず行われて、リンパ液は一定量に保たれています。ところが内耳リンパ液の産生量が増えたり吸収量が減ったりすると、この均衡が崩れて、リンパ液の量が増えてしまいます。メニエール病の症状としては、回転性の激しいめまいが何の前ぶれもなく突然起こり、吐き気や嘔吐を伴います。これらの症状は通常2~3時間続きますが、まれに24時間近く続くこともあります。メニエール病の発症した側の耳に、閉塞感や圧迫感が周期的に生じます。聴力に変動がみられ、数年かけて徐々に悪化していきます。耳鳴りは恒常的な場合も断続的な場合もあり、めまい発作の最中や前後に悪化することがあります。難聴や耳鳴りは、普通は片側の耳だけに起こります。

1.【耳透穴針】:特殊なツボにハリをうちます。
2.ハリに微弱電流を流します。
3.耳動脈の血流量が増え、神経への血流供給が増え、損傷した耳の神経組織を修復します。
4.刺激することによって、自律神経の神経細胞が活性化されます。
5.内耳の内リンパ液の流れを健常化します。
重症筋無力症の鍼灸治療
重症筋無力症 (MG) とは、末梢神経と筋肉をつなげる神経筋接合部の病気です。
重症筋無力症は、狭義には神経伝達物質であるアセチルコリンの筋肉側における受け皿であるニコチン性アセチルコリン受容体に抗アセチルコリン受容体抗体が結合してアセチルコリンによる神経・筋伝達を阻害するために筋肉の易疲労性や脱力が起こる自己免疫疾患です。 広義にはMusk抗体由来症例や原因不明の類似症例等も重症筋無力症に含める場合もあります。
重症筋無力症は全身の骨格筋とその運動を支配する神経との接合部に異常が生ずるため、運動をくり返すと筋力低下や脱力状態をきたし、休息すると筋力が回復するという特徴のある病気で、自己免疫疾患の1つと考えられています。また、胸腺腫を合併することがあります(約24%)。しかし、重症筋無力症は遺伝することはありません。
重症筋無力症の場合、眼瞼下垂や複視などの症状が最初に発生することが多く、嚥下困難、構音障害、四肢の脱力など筋力の低下がみられます。休息により回復するのが特徴です。

取穴:百会、前頂、懸顱、後頂に頭皮針。
ハント症候群の鍼灸治療
ハント症候群とは、水痘や帯状疱疹ウイルスなどが原因で、顔面神経が麻痺に落ちた病気です。
ハント症候群は、顔面の麻痺の一種ですが、耳や耳の穴に水疱ができることはベル麻痺と異なる点です。
ハント症候群の症状として 、顔面の麻痺以外に、よく難聴、耳鳴り、めまいを伴います。
ハント症候群は、以前に潜伏感染していた水痘・帯状疱疹ウイルスが、何らかの刺激によって再活性することで発症します。
ハント症候群は、良く片側におこります。
ウイルスは三叉神経、顔面神経、前庭神経が集合している神経節で再活性が起こり、外耳道や耳介周囲に痛みの強い帯状疱疹が生じ、帯状疱疹に前後に顔面神経麻痺が発症し、めまいや難聴も起こります。

【顔面透穴針】:頬車、翳風、陽白、瞳子髎 、糸竹空、攅竹、四白、迎香、聴宮、聴会、合谷。針体から低周波を流し続けます。
片麻痺の鍼灸治療
片麻痺とは、一側性にみられる上下肢の運動麻痺です。
片麻痺は半身不随ともよばれ、右または左の上肢と下肢の筋力がともに低下して運動を遂行できない状態で、まったく動かせないものを完全片麻痺、多少とも動かすことができるものを不全片麻痺といいます。
片麻痺は、随意運動をつかさどる錐体路が大脳の皮質・皮質下、内包、脳幹のいずれの部位で障害されてもおこります。錐体路が延髄と脊髄の境界部において大部分が交差しているので、麻痺は障害側とは反対側におこります。

取穴:百会、前頂、懸顱、後頂に頭皮針。他の取穴:大椎、肩髃、曲池、手三里、合谷、魚際、太淵、足三里、伏兎、風市、環跳、陽陵泉、絶骨。電気針。
脳梗塞の鍼灸治療
脳梗塞とは、脳を栄養する動脈の閉塞、または狭窄のため、脳虚血を来たし、脳組織が酸素、または栄養の不足のため壊死、または壊死に近い状態になる病気です。
脳の血管が詰まったり、何らかの原因で脳の血液のめぐりが正常の5分の1から10分の1ぐらいに低下し、脳組織が酸素欠乏や栄養不足に陥り、その状態がある程度の時間続いた結果、その部位の脳組織が壊死してしまいます。
脳梗塞の症状が激烈で、片麻痺、意識障害、失語など、突然に発症した脳梗塞は、他の原因によるものも含め、一般に脳卒中と呼ばれます。

取穴:百会、前頂、懸顱、後頂に頭皮針。
坐骨神経痛の鍼灸治療
坐骨(座骨)神経痛とは、さまざまな原因により、坐骨神経が刺激され、神経痛を感じる状態です。
神経痛は、その神経の分布領域に強い痛みを生じるにもかかわらず、肉眼的に神経には異常を認めないものです。 坐骨(座骨)神経は末梢神経のなかで最も太く長い神経です。第4、5腰神経と第1~3仙骨神経からなり、梨状筋の下を通って大腿後面を降り、膝の裏で総腓骨神経と脛骨神経に分かれます。坐骨神経痛は、神経が腰椎の隙間から出て骨盤をくぐり抜け、お尻の筋肉から顔を出す間のどこかで、圧迫や絞扼などの障害を受けた為に発症します。
坐骨神経痛の原因はさまざまで、坐骨神経の圧迫、脊椎神経根の圧迫、梨状筋症候群、腰部脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、腰椎すべり症などが原因とされています。
坐骨神経痛は太ももの後面、ふくらはぎ辺りの痛みが多く、他にも下肢の痺れ、知覚鈍麻、歩行障害などが見られることがあり、その日の健康状態や体調によって痛さや箇所が変わることもあります。

取穴:膀胱経の委中、腎兪、上髎,胆経の環跳、陽陵泉、丘虚、崑崙。電気針、20分間後、吸い玉20分間。