いざ!縄文杉へ!!ガッツ


まずは600m先のウィルソン株へ!

と意気込んで入った山の中。


いきなり急坂ですあせる


岩がゴツゴツしてます。

右は山で左は崖です。

階段に手すりがありません。

足元が不安定です。


枝を持ったり岩に手を置いたりするので、軍手は必須でした。

持って行っててよかった~。


それにしてもなんじゃこの変わりようは~!?

まるでアスレチック。

しかもかなり危険です汗


ひたすら登って登って登って・・・まだ600m進んでないの?

恐ろしい進まなさ。

足場悪すぎ。


トロッコ道とはえらい違いです。


バランスを取ろうとして、足はワナワナ・・・。

まるで生まれたての子馬のよう。


バランスの取りづらいところは『ワナワナポイント』と名付け、

先頭の人が「ここはワナワナレベル5!」とか教えてくれます。

そうすると私たちも気合を入れて通るわけです。

なんだかんだ言いつつ、笑いの絶えない道中でした。


途中、翁杉を通り過ぎました。

その名の通り、おじいちゃん杉なんだそう。


翁杉



ひーこら言いながら、なんとかウィルソン株に到着。

600mってこんなに遠いんだっけ・・・。


ウィルソン株は、ものすごく大きな切り株です。

発見者はウィルソンさん。


ウィルソンさんが発見した杉が切られたのか、

ウィルソンさんが切り株を発見したのかは知りません。

とにかく大きいですお~


ウィルソン株をバックに記念撮影。パチリ。

↑は私が撮って、次に近くにいたご夫婦にお願いして

8人全員で写真を撮ってもらったのですが、写真を見たら・・・。


あのー、私たち8人はちゃんと入ってるけど、

ウィルソン株が写ってないんですが・・・。


ここで撮った意味なくね?


私、写真に関してうるさすぎでしょうか。。


ウィルソン株は、株の内部が朽ちているので中に人が入れます。


入り口に立って大きさ比較


ウィルソン株の中から上を見上げた状態


そしてしばし休憩を取り、登山再開。


縄文杉まではまだ2.4kmも。

長い・・・ガクリ


歩いているうちにわかってきたことですが、

足場の悪い険しい山道を登っている時よりも、

整備されている階段を上っている時のほうがキツイ。


手すりがないと頼るものがまったくないので、

負担は全部足にかかります。


日ごろ車に慣れてしまっている私。

これが相当堪えました。。

自分の軟弱さを痛感。。


縄文杉までの間に発見したものは。


屋久鹿ちゃん☆

向こうにバンビもいるよ♪

超かわいいっ!


屋久島では、屋久鹿や屋久猿への餌付けが禁じられているので、

鹿や猿は人がいても一向に気にせず、

興味を持つでも警戒するでもなく、ゆるーり過ごしています。


こうであり続けられるのも、

屋久島に来る登山客のマナーがいいからなんでしょうね。


世界遺産だもん、みんなで守っていかなくちゃね。


大王杉

縄文杉が発見されるまでは、

この大王杉が一番古い杉だったそうです。


メドゥーサ杉(これは私たちが勝手に命名)

恐ろしいほど四方八方に枝を伸ばしています。


夫婦杉

1本の杉に、もう1本の杉の枝が伸びてくっついています。

だから夫婦なんだって。

でも実は杉の枝を伸ばして隣の杉を侵食しようとする恐ろしい図らしい。


そして私はだんだん無言になっていきました。

もう話す元気もなく・・・。

ひたすら前に進むだけガーン


そうして歩くこと約3時間。

やっと縄文杉までたどり着きました。


しかし縄文杉を見るには展望台から。

展望台への階段、42段。

うげー。


※数年前までは縄文杉に触ることもできたそうなのですが、

 根元の土がたくさんの人に踏まれたことによって流れてしまい、

 土壌を復活させる措置がとられています。

 なので現在は展望台から見るだけ。

 ちょっと残念ですが、縄文杉のためだもんね。


休み休み、必死に階段を上ること42段。


やっと上りきると、目の前に縄文杉が立っていました。


その時の感動は言葉では言い表せません。


今まで見てきた屋久杉をどれもすごいと思っていたけど、

縄文杉は、まったく別のもの、別格でした。


縄文杉

人と比べてこの大きさ、わかりますか?
手前ではなく、奥に立っている人ね。
(手前はドアップのモチくん)

どっしりとたたずむその姿。


テレビや写真で何度も見ていたけど、実物を見ると全然違います。

そのたたずまいは、圧倒的な力を持っていました。


ここには神様がいる。

そう思いました。

鳥肌が立って、泣くかと思いました。


苦労して、でも諦めずに登ってきた甲斐がありました。


この縄文杉の推定樹齢は、2000~7200年と

説によって大きく違います。


でも樹齢2000年にしたって、西暦7年には誕生してるんですよ。

地球の進化を、2000年もの間、静かに見つめていたんですよ。


人間ってちっぽけだなぁ。

8人がそれぞれに、ただただ、見とれていました。


そして我に返ると、お決まりの写真タイムです。


縄文杉とモチくんと私

「ばんざーい!!」

「ばんざーい!!」

私の手が光ってるー!

これは縄文杉のパワーか!?

と思ったら、ただの日の光の影響でしたべーっだ!


縄文杉を存分に堪能した後は、

ペコペコのおなかに嬉しいお昼ご飯の時間です。


お宿で用意してくれた登山弁当。

大自然の中で大好きな仲間たちとお昼ご飯。

楽しい時間を過ごしました。


空はとってもいい天気ニコニコ

緑も綺麗です。


そしてしばし休んだあとは、今来た道を逆戻り。

下山です。


これまたかなりデンジャラスあせる


行きは「縄文杉をみるために!」が合言葉でしたが、

帰りは「帰ったらアイス&ビールが待ってるぞ!」が合言葉でした。


私は途中から膝が笑い出し、立ち止まっていてもプルプルプルプル。。

足の疲労がかなりきてます。


ひたすら山を下って下って下って・・・。

下って下って下って・・・。


足元が不安で足元ばっかり見ているので、

立ち止まった時ぐらいしか景色を見る余裕がありませんでした。

だから余計疲れたのかも・・・?


休憩場所に着いた頃にはもうほんとフラフラでした。

トイレを済ませ、しばし足をマッサージ。

太ももを揉んだりふくらはぎを伸ばしたり。


そしてこれからトロッコ道の8kmです。

ひたすら歩いて歩いて歩いて・・・。

歩いて歩いて歩いて・・・。

もう会話する元気もなく・・・。


かなりデンジャラスな体験をしてきているので、

手すりなし陸橋も怖いと感じませんでした。


でもここ、雨が降ってて風が吹いてたらそうとう怖いだろうなぁ。。

雨天だったら縄文杉まで行ってなかったかもしれません。

霧ひとつ出ない快晴で、本当にラッキーでした。


それでもヘトヘトショック!


最後の陸橋が見えたときには大歓声。

急に元気になって、ふざけた写真を撮りました。


荒川登山口へ戻ってきたのが16:00頃。

出発したのが7:00だから、9時間歩いたわけか。


往復22kmの道のりです。

感無量です。


よく考えると私、登山って今回が初めての経験だったかも・・・。

そういやどこの山にも登った記憶がありません。


記念すべき初登山!!富士山

良い思い出になりました。


お宿に戻ってからみんなでアイスを食べたのですが、

これがもう最高においしくてソフトクリーム


夜のお酒も最高においしくてビール

幸せでしたにひひ


「明日帰りたくな~い!!あと一週間くらいいた~い!!」


と騒ぎながら、あっという間に眠りこけてしまいましたぐぅぐぅ