朝だ。辺りが少し明るくなってきた。
床の上で横になったまま軽く伸びをした後、レオンは体を起こし立ち上がった。
やはり朝は冷えるな、と思いながら、改めてこの体の不便さを感じた。さっきまでの暖かい毛布に少し後ろ髪を引かれる。
センレント・ローアにある宿屋の一室は、窓をきちんと閉めてあるとはいえ、少し寒かった。安い宿だ、仕方がない。
以前のような毛皮があれば、例え冬であろうと平気だったのだが、どうにもこの体だ。特に朝晩は寒い。
まったくもって面倒な体だと思う。彼は自分の不幸な運命を少し呪ってみた。
・・・・・どうにもならなかった。
気を取り直して、とりあえず掛けていた毛布をたたみ、横にあるベッドの上に置く。
と、そこで彼は8時間ぶりに、彼と同じ部屋に泊まっていたもう一人の人物の存在に気付いた。
茶色の頭がほとんどベットの中に潜り込んでいる。先ほどから起き出していたレオンの気配には気付く様子もない。
「・・・・・アイニィ・・・」
記憶を引っ張り出し、昨日から行動を共にするようになったこの少女のことを思い出す。
初対面だというのに、この人間は警戒心の欠片もなく自分に話しかけ、人とは違うこの姿を見ても、臆する気配すら感じさせなかった。
あの笑顔の裏に何かが潜んでいるとは到底思えなかったし、そんなことを気にしているこちらの方が可笑しく思えてくるくらいだが
、こうも容易く種族の壁を越えられると少し戸惑ってしまう。
まぁ、少しの間だ。たまには寄り道も悪くはない。
そう思いながら、彼は彼女の寝ているベッドを見やった。
反芻した笑顔は、どこか、以前出会ったあの少年のものと似ていた。
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以前からもう1年以上ほったらかしだったんですね、ここ。
なので、密かに更新してみました。短いですが。
とりあえず、ノートの続きからです。
ってか、どんな流れだったかすっかり忘れてる・・・orz
なんかもう少し先まで話があった気がする。
そこんとこどうですか先生。気付いた時にでも反応くれるとありがたいです。
では。
