最近ヨタハチ5号車の生存話が持ち上がり、それに関わっているのが大阪のグリフォン乗りの怪しい且つけったいなインチキ師匠との事で、今回yota1967さんと二人で見に行く事にしました。
いつもは昭和レトロカー万博で何度か大阪入りしておりますが、この新緑の季節に移動するのは初めてで実に新鮮です。
別にイベントではないので当初はラパンで行くつもりでしたが、インチキ師匠が「そりゃぁヨタハチオーナーさんやで、ヨタハチで来るのがいいんちゃう?」との事でyota1967号一台に二名乗車で行きました。
当日は天気も良く最高のドライブ日和です。
途中上郷SAで運転を交代し、自分が運転して向かいます。
エンジンは9年前に預かり放置して4年前に漸くお返ししましたが、相変わらずリフターの打音が出る様です。
エアが抜けていても時折出ているのを確認しましたが、クランクケース側にも特に問題もなかったのでケース自体の相性な気もします。エンジン自体は非常に調子がよくラパンより快適に巡行する事が出来ました。
結局そのまま大阪の某待ち合わせ場所まで午前中には着きました。
ここでインチキ師匠と竹馬の友、ヨタハチ板金界のゴッドであるヨタハチ不動産さんと合流して、5号車のある某場所へ移動します。
ヨタハチ5号車の打刻。
1号車と同様に車台番号の5桁部分が0で打刻されているのを、×で修正打刻してありまして〇トの訂正印も併せて打刻されています。修正打刻は1号車だけだと思っていたので、これは大きな発見でした。
関東自動車銘板の取り付け部分。
トヨタ銘板の取り付け部分。
長谷川氏はトヨタ銘板をフェンダー内側の平らな部分に取り付けするのに拘っており、1号車で取付位置を検討した様ですが現存している4.5.6.7.9号車はトヨタ銘板の取り付け位置が11号車以降の量産車と変わらない部分にビス穴が開いています。
また左側上のサブフレームの上方が熔接されておらず、初期のサブフレームの製作方法となっております。
号試車の特徴。
バルグヘッド側にウインカーリレーの取り付けナットが熔接されています。
クラッチワイヤーホルダーは本来は700パブリカからの流用で2つ穴の華奢な金具で、クラッチ操作をしている内に曲がってしまうので量産途中から4つ穴の凝った形状のプレス部品に変更されました。
大体初期のヨタハチはここに穴を開けられて、4つ穴金具が取り付けされています。
トランク廻りのパネル接合。
四隅を別ピースで継いでありますが、その継いだままの状態が特徴。
雨水が溜まるのでのちの生産車は継いだ後にフラットに埋められています。
排水パイプは特に量産車と変わらないレイアウトになります。
ヒーターステーは穴のみで、裏にナットが熔接されておりません。初期生産車の特徴です。
リヤリーフスプリングのバンプストッパーが別体の部品付き。
フェンダー内やリヤトランク内のオリジナルパネルからシルバー。
5号車の元色がアメジストシルバーであった記録と一致しました。配属先は自工技術部。
ここには無かったのですがシートの元表皮が赤との事。間違いないと思います。またルーフ裏側にはマジックで試作の文字が記入されていたとの事で、それは消さずに残して下さいとお願いしておきました。
もっともこの号試車の価値を分かっている方ですので、その辺りは杞憂だと思います。
50号車までの特徴。ジャッキハンドルそのものが10パブリカの物をそのまま流用した為に長いジャッキハンドルを収める為にクランプが左側が低く、右側が高くなっています。これだとジャッキハンドル部分が床から出っ張るのでこれは早々に改修されて11~50号車は量産車と同様のクランプ位置に変更されました。
1号車や5号車は号試車なので未改修です。
7号車で見られた、キーホール部分のプレスがないドア。
黄色の丸があるのが通常のドアのキーホール部分のプレス。キーが刺さり切る様にプレスされていますが、フラットだとキーが刺さり切らずにキーが役に立たないという(笑)
7号車で確認しておりますが、6号車も同様で左右そのドアが残っておりました。
5号車の謎な部分。
インパネの表皮を剥がしてみると、ジルコンブルーメタリックが塗られています。
表皮はトヨタ純正。どうもわざわざアメジストシルバーから内装材全部剥がしてジルコンブルーメタリックに塗られていた様です。
想像ですがこの5号車の初年度登録は1号車より1年遅い昭和43年(1968年)。
後期型が発売された年になります。多分役員クラスの方にお役御免となった5号車ですが、新色のジルコンブルーメタリックの方がいいから塗り替えてほしいという要望があったのかもしれません。
実際ヨタハチのディーラー展示車両が塗り替えられて販売されたケースも当時ありましたので、さもありなんですね。
その際に表皮が張替えられてインナーミラーのベース部分は塞がれています。
これは1号車や6号車でも払下げられ以降に見られた処置。よほどダッシュ上のミラーの評判が悪かったのですね。
大きく謎という程ではありませんが、左側ドアの水抜き穴が一直線でなく交互にずれて開けれれています。
右側ドアは量産車と変わらずです。
これまた謎なテンションロッド。正式名称はバーアッセンブリ、ロワーアームストラットです。
品番は48065-10010。これ自体に限らず10パブリカと共通部品ですが、片側が何故かターンバックルになっています。
しかもネジが後から加工された物ではなく、タイロッドエンド等と同様のメーカーが製造した際の仕上がりで、一工場があとでネジを切った部品ではありません。
通常ここでアライメント調整はしませんが、しなければならない理由があったのでしょうか?
あと最初にも書いたのですが、何故5号車の車台番号が修正打刻されたのか?
現存している4、6、7、9号車は-1000xと量産車と同じ打刻です。1号車から通しで打刻したのであれば4号車も-00004と打刻された筈ですが、通常の打刻をされた4、6号車に挟まれているのが気になります。
先に1、5号車から順番関係なく打刻されたのでしょうか。
参考までに過去の記事 6号車と1号車。
相変わらず怪しい界隈です(笑)
次の日は大阪の狭山池北堤駐車場でホンダエスの集会と奈良トヨタのまほろばミュージアムに寄って、インチキ師匠達とお別れ。
また大阪行きますわ。
































