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平成27年度後半期以降の観光創造事業展開について

理事長達号外

平成27年度後半期以降の観光創造事業展開について

平成27年10月23日

特定非営利活動法人交通文化連盟理事長


 表題の通り、弊連盟観光創造事業の本年度後半期以降に於ける展開方についてお知らせ致します。

<はじめに>

 蒸気機関車復元運行の永続的環境を創出することによる過疎地域の基幹公共交通を保持し、加えてその土地各々が持つ風土・個性・立地などに適合した沿線地域と密接な連動を伴う旅客流動誘因の創造を主眼として、鉄道実務を含む文化的側面と、地域協調を含む社会的側面の二面から文化観光創造を探求して来ましたが、実際現場での試験的活動として注力した流鉄沿線域観光創造事業群のうち、観光誘導と地域連携の要員養成・旅客誘因(ここでは史跡)運営の実施集団であった北総新選組こと鉄道輸送警備隊第三業務隊に対する社会的要望が、パフォーマンスを中心とした単体の誘因要素と変化しつつ有ります。

 加えて、大都市圏に含有される当該地域は、観光誘客力で見れば注視度が小さく、周辺観光施設等に埋没しており、他方で急速な住民の高齢化と変流により交流親和の場が崩壊し生活に置ける立地の重要性は益々低下しております。

 その様な変化は事業に着手した12年前には想定もしておらず、また域内滞留時間の延長による観光来訪旅客の分散化・購買実働促進を目的とした「コンテンツ」としての殺陣演武が、今日はむしろ北総新選組の主要な業務へと変化しております。

 本来、弊連盟の存在目的が基幹公共交通の保持と旅客需要の多様化と潜在的需要の発掘であり、その全体で高揚を成して始めて「展開」と呼べるものであり、一点のみ急速進展をしても基礎工事不全同様の事態となる事は明白であります。

 更に、流鉄沿線域観光創造事業の一つの評価点であった流鉄開業百年に関して、結果として行政サイドに於いて対広域旅客流動の方策を無視し、こともあろうに安直一点既製品の被せを全面として、更に要素としての個性を埋没させてしまう方向を選択しました。

 また地元市民団体に優位性を持たせるべく、弊連盟事業の黙殺とも言える粗雑な扱いは改善傾向となっているものの、現状も「地元」優位として今日も事実を無視した誤認情報や裏付け皆無の「史実」を流布する姿勢のままです。

 弊連盟は前身が青年文化連盟と呼称していた通り、実社会に於いて活躍する青年の育成排出が文底の基礎であり、今日では多く聴かれる様になった、変革は「余所者・若者・馬鹿者」にこそ可能であるとの基礎方程式を具体化して参りました。

 個々の嗜好や個性を持ち寄り、新たな可能性を探り出し、事実を蓄積する他に社会が文化運動を認知する手段は有りません。

 しかし現状では弊連盟の目的とする公益事業性そのものが現場実施状況に於いて不明瞭であり、一方ではこれまで36年間蓄積した経験技術が封殺される危機的状態でもあり、展開及び形態の修正を行うものです。


1・流鉄百年に関する企画について

 原則として現状では行政等企画が平成28年3月で結末する方策であり、むしろその後に於ける来訪旅客の需要に対する具体的な旅客流動に北総新選組の用途があるものの、文化的側面ではその前後にこそ注視度が高まるものであり、その期間に以下企画を展開する予定です。

A 展示企画→詳細調整中

B 講演→上記展示企画に連動したものとして実施し、内容は流鉄沿線域に於ける歴史など

C 沿線探訪会→詳細調整中

D 東葛鉄道史の編集及び販売→本年度末予定(電子書類版先行販売)

E リーフレット作成→無償配布B5版約2000部を3月配布開始予定(協働→流鉄沿線域観光創造協議会)


2・観光史跡等客務について

 例年11月末までとしている新選組本陣跡・閻魔堂などへの要員配置は12月~翌年2月まで企画実施などに連動した派出を行うものとします。

 また要員による観光史跡案内・列車案内の研修を11月より実施し、質的向上を図ります。


3・北総新選組の独自コンテンツについて

 北総新選組(鉄道輸送警備隊第三業務隊)が独自実施とするコンテンツについては、例年3~11月としている実施期間外に於いて、別途告知する日に限り実施します。

A 演武披露

B 武士体験

C 新選組で流鉄に乗ろう企画(沿線探訪会と共通化する場合もあります)

 またこの他、基礎的な殺陣技術の研修・新規演武の研究制作作業も並行して行う予定です。


4・北総史学舎(文化観光創造協議会)

 外部との連携共同組織である北総史学舎に於いて、流鉄百年を主題とした講座及び幕末期などの史学講座を展開します。

A 流鉄一世紀講座(有償→基本1日完結、2日間実施)

B 東葛幕末史学講座(有償→基本2日完結、未定)


5・広報に関する展開

 実験的に展開していたインターネットを利用したライブ映像配信やユーチューブによる映像告知広報と、ブログなどインターネットによる広報体制を整理調整し、北総新選組をキャスターとしたメインコンテンツに加えて、各種多面的な展開による公汎に対する存在認知向上を図る他、独自リーフなどペーパーメディアも再編して発行し、来訪旅客の増加を図ります。

 具体的には、ペーパーメディアでは「対外誘因」を視点とした「リーフ流鉄百年版」と、「域内来訪者」を視点とした「北総新選組版」の二種、ネット映像では「広告」としてのユーチューブ、「紹介」としてのライブ配信(ショールームなど)、等復層型広報体制として浸透圧の推進を試験的に実施致します。


6・実務に関して

 事業内容の拡大に伴い、専業的にボランティアの拡大募集を行いますと共に、北総新選組では現状実験的実施としている特定研修生の新規任用を停止します。

 また鉄道輸送・将来的な他地域活性化事業に主幹となる人材を確保育成すべく、北総新選組とは別枠(鉄道輸送警備隊第一機動警備隊他)に於いても要員確保を目指して具体的な事業整理と拡張を行います。


 来るべき東京五輪実施に際には設立40年を超える弊連盟が蓄積した「観光創造」の経験技術は、流鉄沿線域のみならず公汎に於いて実用に耐え得るもので有り、その公汎な活動実績でしかこれまでの流鉄沿線域に於ける公益性の証明は出来ません。

 連盟要員及び関係諸氏のより一層の御高察と御支援を賜りたく宜しくお願い申し上げます。


 特定非営利活動法人交通文化連盟理事長 吉野義将