母の愛
私には、とっても印象的に残っている場景がある。
芥川龍之介の「手布(カンケチ)」で描かれている場面。
「先生の所に、教え子だった生徒の母親が訪ねてきた。 その母親は、息子が亡くなったという事とお世話になったお礼を、淡々と話している姿が異様に思えた。・・ 先生の手がすべり扇子を床に落としていまい、拾い上げようとテーブルの下に屈んだ時、母親の膝が見えた。 そこに置かれた手布を持つ手が激しく震え固く握り締められているのに気が付く ーーー母親は顔でこそ笑っていたが、実はさっきから、全身で泣いていたのである。」
(注:原文ではありませんよ。私が簡単に書いたもの)
息子を失ったこの母親の深い悲しみの描写に、私は泣いたの。
若い頃だったから、きっと母親ってこうなんだろうなぁ~と、母に重ね合わせたりしたの。悲しい思いはさせられないって。
だれにも、そんな心に残る言葉や描写があると思う。
先日ここで、『元カノとの復活メールに・・・』 の記事を書いた時に、”哲学者プラトン”の言葉を載せたら、読者の方から『今の状況にハマリました。自分のブログに書いていいでしょうか』と言われたの。
”気ままに虎彦~”さんのブログは、心に響く言葉が紹介されていますよ。
そして、プラトンの言葉が書いてあるのが、このページです。
『心に響いた一言032』
私もみなさんのブログから、気づきをもらったり学ぶことも多くあります。